(No.20)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(131)-アラブ首長国連邦
2015年2月11日更新

 2015年2月3日、アラブ首長国連邦の国際保健規則(IHR)担当窓口は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染死亡例1人をWHO(世界保健機関)に追加で報告しました。

患者の詳細は以下の通りです。
 アブダビに住む外国籍の38歳男性は12月29日に発症しました。症状悪化したため同日に救急科を
受診し、そのまま入院しています。ラクダとの接触歴は調査中です。合併症や発症14日以内に他の既知の
危険因子への曝露歴はありません。患者は危篤状態で挿管されICUに入院していましたが、2月6日に死亡しています。
 この症例について、患者家族や接触した医療従事者の追跡調査は継続中です。
 現在、少なくとも359人の関連死を含む、977人のMERS-CoV感染診断確定例がWHOに報告されています。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – United Arab Emirates,
  11 February 2015
  http://www.who.int/csr/don/11-february-2015-mers-are/en/