(No.32)

ヨーロッパ地域における麻しんの流行
 2015年3月6日更新

 2014年1月1日から2015年3月1日までの間に、WHO(世界保健機関)は、ヨーロッパ地域において23,000人以上の麻しん患者の届出を受けました。最も流行している国はキルギス共和国で、2015年の最初の7週間で7,000人以上の患者が報告されています。また、麻しん患者の多くは、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、ドイツ、イタリア、カザフスタン、ロシア連邦、セルビアから報告されています。
 麻しんウイルスD8が、循環している遺伝子型の最も多い型であると判明しています。

WHOからのアドバイス
 現在の状況と入手可能な情報に基づいて、WHOはリスクのある年齢層の間で麻しん予防接種を拡大することを加盟国に推奨しています。これは、現在ヨーロッパ地域で発生しているいくつかの流行に終止符を打ち、未来における同じ流行を防ぐことに役立ちます。
 同時に、同じ地域で同様の流行が再び起こらないように、すべての国々が非常に高い割合で麻しんワクチン接種率を維持する必要があり、これにより麻しんは完全に排除されます。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Measles – WHO European Region, 6 March 2015
  http://www.who.int/csr/don/6-march-2015-measles/en/