(No.33)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(137)-ドイツ
2015年3月9日更新

 2015年3月7日、ドイツの国際保健規則(IHR)担当窓口は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例1人をWHO(世界保健機関)に報告しました。

 患者の詳細は以下の通りです。
 患者は65歳のドイツ人男性であり、2月8日にアラブ首長国連邦・アブダビからドイツへ帰国しました。2月10日に発症し、その1週間後に集中治療室へ入院しました。2つの検体からMERS-CoV感染が確定されました。最後に検体が採取されたのは3月5日です。現在患者は重症ですが、安定しております。
 患者が治療を受けている病院では、全ての必要かつ推奨される予防と制御措置が、2月23日以来実施されています。現在、この症例に接触した可能性のある人、全員の追跡を行っています。今のところさらなる感染者は認められていません。

 全世界で、少なくとも383人の関連死を含む、1,041人のMERS-CoV感染確定例がWHOに報告されています。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Germany,
  9 March 2015
  http://www.who.int/csr/don/9-march-2015-mers-germany/en/