(No.36)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(139)-カタール
2015年3月11日更新

 2015年3月9日、カタールの国際保健規則(IHR)担当窓口は世界保健機関(WHO)に中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染の新たな診断確定例を1人報告しました。

 患者の詳細は以下の通りです。
 アシュシャハニヤ市在住の69歳の男性が2月27日に発病しました。3月3日に地域の医療機関に受診し、同日救急病院に紹介入院しました。患者は対症療法を受け、同日退院となりました。その後、症状が悪化したため、3月6日に同病院に再入院となっています。患者は合併症を有しています。また、ラクダと頻繁な接触歴があり、ラクダの生乳の定期的な喫飲歴がありました。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在集中治療室に収容され、重篤な状態です。
 今回の症例について、患者家族や医療従事者における接触者の追跡調査が進行中です。

 現在までに全世界で、少なくとも394人の関連死を含む、1,060人のMERS-CoV感染確定例がWHOに報告されています。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Qatar,
  11 March 2015
  http://www.who.int/csr/don/11-march-2015-mers-qatar/en/