中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(140)-サウジアラビア
2015年3月20日更新
2015年3月3日から10日までの間に、サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口は、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例15人をWHO(世界保健機関)に追加で報告しました。症例は、報告日ごとに掲載され、直近の症例が最初に掲載されています。
患者の詳細は以下の通りです。
1.ブライダ(Buridah)市在住の72歳の男性は、2月23日に発症して3月2日に入院しました。基礎疾患が
ありました。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。この患者は、3月
9日に死亡しました。
2.リヤド(Riyadh)市在住の61歳の男性は、2月22日から別の病気で入院中の3月7日に発症しました。
MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しました。これらの患者と担当した医療従事者の疫学的な相関
については調査中です。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
3.リヤド(Riyadh)市在住の48歳の女性は、1月19日から別の病気で入院中の3月4日に発症しました。
発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しました。これらの患者と担当した医療従
事者の疫学的な相関については調査中です。ICUに入院しており、危篤状態です。
4.リヤド(Riyadh)市在住の医療従事者の37歳の外国籍男性は、3月7日に発症して8日に入院しました。
基礎疾患があります。発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例が入院していた病院で働いています。
これらの患者と担当した医療従事者の疫学的な相関については調査中です。ICUに入院しており、危篤
状態です。
5.リヤド(Riyadh)市在住の48歳の女性は、3月7日に発症して同日に入院しました。基礎疾患がありま
す。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。ICUに入院しており、危篤
状態です。
6.リヤド(Riyadh)市在住の61歳の男性は、2月27日に発症して3月5日に入院しました。基礎疾患があ
ります。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。この患者は、3月9日
に死亡しました。
7.ホフーフ(Hafouf)市在住の57歳の男性は、3月4日に発症して6日に入院しました。基礎疾患はありま
せん。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。ICUに入院しており、危
篤状態です。
8.リヤド(Riyadh)市在住の56歳の男性は、3月4日に発症して5日に入院しました。基礎疾患がありま
す。既報患者(2月24日更新134の症例11)と接触しています。発症14日以内の他の既知の危険因子への
曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
9.リヤド(Riyadh)市在住の医療従事者の48歳の外国籍女性は、3月3日に発症して5日に入院しました。
基礎疾患はありません。発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例が入院していた病院で働いています。
これらの患者と担当した医療従事者の疫学的な相関については調査中です。発症14日以内の他の既知の
危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
10.クールマー(Khurmah)市在住の59歳の女性は、2月23日に発症して28日にジェッダ(Jeddah)の病
院に入院しました。基礎疾患があります。患者はラクダとの接触歴はありませんが、患者の家族は頻繁
なラクダとの接触歴があり、ラクダの生乳を消費していました。発症14日以内の他の既知の危険因子へ
の曝露歴はありません。ICUに入院しており、危篤状態です。
11.リヤド(Riyadh)市在住の53歳の男性は、2014年7月13日から別の病気で入院中の3月3日に発症し
ました。発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しましたが、直接的な接触はあり
ませんでした。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。この患者は、3月5日に
死亡しました。
12.シャクラ(Shaqra)市在住の44歳の外国籍男性は、2月23日に発症して25日に入院しました。基礎疾
患はありません。頻繁なラクダとの接触歴があり、ラクダの生乳を消費していました。発症14日以内の
他の既知の危険因子への曝露歴はありません。ICUに入院しており、危篤状態です。
13.ウナイザ(Onizah)市在住の30歳の外国籍男性は、3月2日に発症して同日に入院しました。基礎疾患
はありません。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。この患者は、
3月8日に死亡しました。
14.リヤド(Riyadh)市在住の69歳の女性は、2月20日から別の病気で入院中の3月3日に発症しました。
発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しました。これらの患者と担当した医療従
事者の疫学的な相関については調査中です。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありませ
ん。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
15.リヤド(Riyadh)市在住の70歳の女性は、2月24日に発症して25日に入院しました。基礎疾患があり
ます。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。この患者は、3月4日に死亡しま
した。
また、サウジアラビアのIHR担当窓口は、既報患者5人(3月12日更新138の症例8、3月9日更新136の症例5、2月24日更新134の症例36・38、2月17日更新133の症例2)の死亡を報告しました。
今回の症例について、患者家族や医療従事者における接触者の追跡調査が進行中です。
全世界で、少なくとも404人の関連死を含む、1,075人のMERS-CoV感染確定例がWHOに報告されています。
【出典】
WHO, Global Alert and Response (GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia,
20 March 2015
http://www.who.int/csr/don/20-march-2015-mers-saudi-arabia/en/
患者の詳細は以下の通りです。
1.ブライダ(Buridah)市在住の72歳の男性は、2月23日に発症して3月2日に入院しました。基礎疾患が
ありました。発症14日以内に他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。この患者は、3月
9日に死亡しました。
2.リヤド(Riyadh)市在住の61歳の男性は、2月22日から別の病気で入院中の3月7日に発症しました。
MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しました。これらの患者と担当した医療従事者の疫学的な相関
については調査中です。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
3.リヤド(Riyadh)市在住の48歳の女性は、1月19日から別の病気で入院中の3月4日に発症しました。
発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しました。これらの患者と担当した医療従
事者の疫学的な相関については調査中です。ICUに入院しており、危篤状態です。
4.リヤド(Riyadh)市在住の医療従事者の37歳の外国籍男性は、3月7日に発症して8日に入院しました。
基礎疾患があります。発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例が入院していた病院で働いています。
これらの患者と担当した医療従事者の疫学的な相関については調査中です。ICUに入院しており、危篤
状態です。
5.リヤド(Riyadh)市在住の48歳の女性は、3月7日に発症して同日に入院しました。基礎疾患がありま
す。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。ICUに入院しており、危篤
状態です。
6.リヤド(Riyadh)市在住の61歳の男性は、2月27日に発症して3月5日に入院しました。基礎疾患があ
ります。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。この患者は、3月9日
に死亡しました。
7.ホフーフ(Hafouf)市在住の57歳の男性は、3月4日に発症して6日に入院しました。基礎疾患はありま
せん。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。ICUに入院しており、危
篤状態です。
8.リヤド(Riyadh)市在住の56歳の男性は、3月4日に発症して5日に入院しました。基礎疾患がありま
す。既報患者(2月24日更新134の症例11)と接触しています。発症14日以内の他の既知の危険因子への
曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
9.リヤド(Riyadh)市在住の医療従事者の48歳の外国籍女性は、3月3日に発症して5日に入院しました。
基礎疾患はありません。発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例が入院していた病院で働いています。
これらの患者と担当した医療従事者の疫学的な相関については調査中です。発症14日以内の他の既知の
危険因子への曝露歴はありません。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
10.クールマー(Khurmah)市在住の59歳の女性は、2月23日に発症して28日にジェッダ(Jeddah)の病
院に入院しました。基礎疾患があります。患者はラクダとの接触歴はありませんが、患者の家族は頻繁
なラクダとの接触歴があり、ラクダの生乳を消費していました。発症14日以内の他の既知の危険因子へ
の曝露歴はありません。ICUに入院しており、危篤状態です。
11.リヤド(Riyadh)市在住の53歳の男性は、2014年7月13日から別の病気で入院中の3月3日に発症し
ました。発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しましたが、直接的な接触はあり
ませんでした。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。この患者は、3月5日に
死亡しました。
12.シャクラ(Shaqra)市在住の44歳の外国籍男性は、2月23日に発症して25日に入院しました。基礎疾
患はありません。頻繁なラクダとの接触歴があり、ラクダの生乳を消費していました。発症14日以内の
他の既知の危険因子への曝露歴はありません。ICUに入院しており、危篤状態です。
13.ウナイザ(Onizah)市在住の30歳の外国籍男性は、3月2日に発症して同日に入院しました。基礎疾患
はありません。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴については調査中です。この患者は、
3月8日に死亡しました。
14.リヤド(Riyadh)市在住の69歳の女性は、2月20日から別の病気で入院中の3月3日に発症しました。
発症14日以内に、MERS-CoV感染確定例と同じ病院に入院しました。これらの患者と担当した医療従
事者の疫学的な相関については調査中です。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありませ
ん。陰圧管理された隔離病棟に入院しており、安定した状態です。
15.リヤド(Riyadh)市在住の70歳の女性は、2月24日に発症して25日に入院しました。基礎疾患があり
ます。発症14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。この患者は、3月4日に死亡しま
した。
また、サウジアラビアのIHR担当窓口は、既報患者5人(3月12日更新138の症例8、3月9日更新136の症例5、2月24日更新134の症例36・38、2月17日更新133の症例2)の死亡を報告しました。
今回の症例について、患者家族や医療従事者における接触者の追跡調査が進行中です。
全世界で、少なくとも404人の関連死を含む、1,075人のMERS-CoV感染確定例がWHOに報告されています。
【出典】
WHO, Global Alert and Response (GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia,
20 March 2015
http://www.who.int/csr/don/20-march-2015-mers-saudi-arabia/en/