(No.66)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例(150)-カタール
2015年5月24日更新

 2015年5月21日、カタールの国際保健規則担当窓口(IHR)はWHO(世界保健機関)に対して、新たに1人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を報告しました。
 
 症例の詳細は以下の通りです。
 ドーハ在住の外国籍の29歳の男性は、5月15日に発症して5月19日に一次医療センターを受診しました。患者は有症者として治療を受け、自宅隔離となりました。5月20日に鼻咽頭スワブからMERS-CoV陽性が検出され、入院となりました。合併症はありません。ラクダとの頻繁な接触歴はありますが、ラクダの生乳の摂取歴はありません。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、陰圧室病棟に入院中で安定した状態です。家庭内及び医療従事者で接触した人の追跡調査が実施されています。
 
 WHOには、全世界で1,131人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち427人が死亡しています。

 【出典】
  WHO, Global Alert and Response (GAR).
  Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Qatar,
  24 May 2015
  http://www.who.int/csr/don/24-may-2015-mers-qatar/en/