中東呼吸器症候群コロナウイルス感染症確定例（161）-サウジアラビア
2015年6月4日更新
2015年5月26日から30日の間に、サウジアラビアの国際保健規則担当窓口(IHR)は
WHO(世界保健機関)に対して、新たに4人の死亡者を含む9人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を報告しました。
症例の詳細は以下の通りです。
１．ホフーフ市在住の43歳男性は、別の病気で21日から病院に入院しており、27日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。現在、ICUに入院中で危篤状態です。
発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
２．ホフーフ市内在住の50歳の女性は、別の病気で8日から病院に入院しており、28日に発症しました。
患者は合併症があり、29日にMERS-CoV陽性が検出されました。同日、死亡しています。
発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
３．ホフーフ市内在住の48歳の男性は、別の病気で4日から病院に入院しており、23日に発症しました。
患者は合併症がなく、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。現在、陰圧隔離病棟に入院中であり
状態は安定しています。発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
４．ホフーフ市在住の57歳女性は、別の病気で20日から病院に入院しており、24日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。31日に死亡しています。
発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
５．ターイフ市在住の74歳男性は別の病気で17日から病院に入院しており、27日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。5月21日から23日の間、
MERS-CoV感染確定例９と同じ病棟に入院し、同じスタッフによる介護を受けていました。
発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、陰圧隔離病棟に入院し状態は
安定しています。
６．ホフーフ市在住の70歳男性は、別の病気で20日から病院に入院しており、27日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。5月18日から20日の間、5月25日
報告のMERS-CoV感染確定例２と同じ病棟に入院していました。同じ医療従事者が担当したかどうかは
調査中です。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。
5月30日に死亡しています。
７．ホフーフ市在住の外国籍の27歳女性は、別の病気で18日から病院に入院しており、22日に
発症しました。患者は合併症がなく、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。6月1日報告の
MERS-CoV感染確定例２と同じ病室に入院していました。同じ医療従事者が担当したかどうかは
調査中です。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、ICUに入院中で
危篤状態です。
８．ホフーフ市在住の外国籍の医療従事者の26歳女性は、26日に発症し、27日に入院しました。
患者は合併症がなく、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。5月22日から23日の間に、5月25日
報告のMERS-CoV感染確定例２の介護をしています。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露
歴はありません。現在、陰圧隔離病棟に入院し状態は安定しています。
９．ターイフ市在住の65歳男性は20日に発症し同日ターイフの病院に入院しています。
患者は合併症があり、25日にMERS-CoV陽性が検出されました。ラクダとの接触歴とラクダの生乳の
摂取歴があります。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。
5月30日に死亡しています。
上記の患者について、家庭内及び医療従事者で接触した人の追跡調査が実施されています。
また、サウジアラビアのIHR担当窓口は既報患者2人(5月25日更新153の2例目と5月17日更新147の
3例目)が死亡したことを報告しました。
WHOには、全世界で1,164人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち少なくとも440人が
死亡しています。
【出典】
WHO, Global Alert and Response (GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia,
4 June 2015
http://www.who.int/csr/don/04-june-2015-mers-saudi-arabia/en/
WHO(世界保健機関)に対して、新たに4人の死亡者を含む9人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を報告しました。
症例の詳細は以下の通りです。
１．ホフーフ市在住の43歳男性は、別の病気で21日から病院に入院しており、27日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。現在、ICUに入院中で危篤状態です。
発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
２．ホフーフ市内在住の50歳の女性は、別の病気で8日から病院に入院しており、28日に発症しました。
患者は合併症があり、29日にMERS-CoV陽性が検出されました。同日、死亡しています。
発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
３．ホフーフ市内在住の48歳の男性は、別の病気で4日から病院に入院しており、23日に発症しました。
患者は合併症がなく、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。現在、陰圧隔離病棟に入院中であり
状態は安定しています。発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
４．ホフーフ市在住の57歳女性は、別の病気で20日から病院に入院しており、24日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。31日に死亡しています。
発症前14日間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
５．ターイフ市在住の74歳男性は別の病気で17日から病院に入院しており、27日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。5月21日から23日の間、
MERS-CoV感染確定例９と同じ病棟に入院し、同じスタッフによる介護を受けていました。
発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、陰圧隔離病棟に入院し状態は
安定しています。
６．ホフーフ市在住の70歳男性は、別の病気で20日から病院に入院しており、27日に発症しました。
患者は合併症があり、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。5月18日から20日の間、5月25日
報告のMERS-CoV感染確定例２と同じ病棟に入院していました。同じ医療従事者が担当したかどうかは
調査中です。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。
5月30日に死亡しています。
７．ホフーフ市在住の外国籍の27歳女性は、別の病気で18日から病院に入院しており、22日に
発症しました。患者は合併症がなく、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。6月1日報告の
MERS-CoV感染確定例２と同じ病室に入院していました。同じ医療従事者が担当したかどうかは
調査中です。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。現在、ICUに入院中で
危篤状態です。
８．ホフーフ市在住の外国籍の医療従事者の26歳女性は、26日に発症し、27日に入院しました。
患者は合併症がなく、28日にMERS-CoV陽性が検出されました。5月22日から23日の間に、5月25日
報告のMERS-CoV感染確定例２の介護をしています。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露
歴はありません。現在、陰圧隔離病棟に入院し状態は安定しています。
９．ターイフ市在住の65歳男性は20日に発症し同日ターイフの病院に入院しています。
患者は合併症があり、25日にMERS-CoV陽性が検出されました。ラクダとの接触歴とラクダの生乳の
摂取歴があります。発症前14日以内の他の既知の危険因子への曝露歴はありません。
5月30日に死亡しています。
上記の患者について、家庭内及び医療従事者で接触した人の追跡調査が実施されています。
また、サウジアラビアのIHR担当窓口は既報患者2人(5月25日更新153の2例目と5月17日更新147の
3例目)が死亡したことを報告しました。
WHOには、全世界で1,164人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち少なくとも440人が
死亡しています。
【出典】
WHO, Global Alert and Response (GAR).
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia,
4 June 2015
http://www.who.int/csr/don/04-june-2015-mers-saudi-arabia/en/