(No.116)

中国における鳥インフルエンザA(H5N6 )について(3)
平成27年7月14日更新

 

 2015年7月11日、中国の国家衛生家族計画(出産)委員会(NHFPC)は、鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルスのヒト感染確定例1人をWHO(世界保健機関)に報告しました。

患者の詳細
 中国雲南省シャングリラ市在住の37歳の女性が、7月6日に発症しました。7月9日に入院して治療を
受けましたが、7月10日に死亡しました。7月11日に患者の検体が同省の疾病管理予防センター(CDC)で
検査され、鳥インフルエンザA(H5N6)ウイルス陽性が検出されました。

中国政府による公衆衛生の対策
・患者検体の収集と分析・ウイルス分離
・疫学調査の実施(濃厚接触者への追跡調・管理・観察)
・原因不明の肺炎に対するサーベイランスの強化、インフルエンザに対する通常の監視サーベイランス
(インフルエンザ・鳥インフルエンザに対する病因学的サーベイランス強化)

 WHOは、同インフルエンザウイルスの発生状況の綿密なモニターリングや危険性についての評価を
実施しています。現在のところ、総括的にみて同ウイルスに関する危険性は変化していません。

【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Human infection with avian influenza A(H5N6) virus – China, 14 July 2015
 http://www.who.int/csr/don/14-july-2015-avian-influenza/en/