(No.127)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例(193)-サウジアラビア
平成27年8月6日更新

 2015年8月06日更新
2015年7月28日から29日の間にサウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口はWHO (世界保健機関)に対して、新たに2人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の感染者を報告しました。
詳細は以下の通りです。

1.リヤド在住の67歳男性は7月11日に発症し14日に入院となりました。26日に肺炎を発症しました。患者には合併症があり、28日の検査でMERS-CoV陽性が判明しました。現在ICUに収容されており、重篤な状態です。同じ病院に入院中のMERS-CoV感染患者(既報191の2番目の患者、既報192の3.4番目の患者)との
疫学的繋がりの可能性や同じ医療従事者にかかっていたかを調査中です。
2.アルカルジ在住の44歳女性は7月16日に発症し26日に入院しました。現在、病棟の陰圧個室に収容
されており状態は安定しています。患者には合併症があり、27日の検査でMERS-CoV陽性が判明しました。発症前2週間の既知の危険因子への曝露歴は調査中です。
上記患者との家庭や医療機関での接触者の追跡調査が実施されています。
サウジアラビアのIHR担当窓口はまたWHOに対して既報192の3,6番目の患者が死亡したことを報告
しました。
2012年9月から現在までにWHOには1,384人のMERS-CoV感染診断確定患者数と495人の関連死数が報告
されています。


[出典]
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Middle East Respiratory Syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia,
 6 August 2015
 http://www.who.int/csr/don/06-august-2015-mers-saudi-arabia/en/