(No.152)

ポルトガルにおけるウエストナイル熱
平成27年9月17日更新

 
 2015年9月14日、ポルトガルの国際保健規則(IHR)担当窓口はWHO (世界保健機関)に対して、
ウエストナイルウイルス感染確定例を報告しました。患者は、アルガルヴェ地方のアルマンシル(ローレ
自治体)に在住している71歳の男性で、最近の渡航歴はありません。7月20日に神経症状で入院して、
8月4日に完全に回復して退院しました。
 8月7日と19日に分けて採取された2検体において、セロコンバージョン(IgM及びIgG)が確認
されました。最初の検体では、リアルタイムPCRは陰性でしたが、9月14日の検体において、
中和試験でウエストナイルウイルス陽性が確認されました。
 ポルトガルでは、過去に3人の可能性例(2004年2人、2010年1人)が確認されていますが、
今回の患者は欧州連合の症例定義を完全に満たした最初の症例になります。

【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 West Nile virus – Portuga, l7 September 2015
 http://www.who.int/csr/don/17-september-2015-wnv/en/