(No.156)

イラクにおけるコレラの流行
2015年9月28日更新

 2015年9月15日イラクの国際保健規則(IHR)担当窓口は世界保健機関(WHO)に対して、少なくとも
5つの県でコレラが流行していることを報告しました。

9月23日の時点でバグダードの中央公衆衛生研究所で全部で120検体の便検体からコレラ菌O1稲葉型の
陽性反応が出ました。検査確定例はこれまでに少なくともバグダード県、ナジャフ県、カーディーシーヤ県、ムサンナー県の5つの県で報告されています。予備調査の結果、この現在の流行の原因として汚染された
水源を明らかにしました。

公衆衛生上の対策
保健省(MoH)はコレラの現在の状況をくい止め、さらなる拡大を防ぐためWHOと密接に連携し対応を
強化しています。

リスク評価
 今回のコレラの流行に対し、WHOはいかなる渡航や貿易の制限を推奨していません。


【出典】
 WHO Disease outbreak news
 Cholera – Iraq
 http://www.who.int/csr/don/28-september-2015-cholera/en/