(No.162)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例(211)-ヨルダン
平成27年10月12日更新

 2015年10月7日、ヨルダンの国際保健規則(IHR)担当窓口はWHO(世界保健機関)に対して、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を新たに1人報告しました。

詳細は以下の通りです。

 アンマン在住の53歳男性が9月26日の発症後に医療機関を受診し対処療法を受け、帰宅しました。
9月29日症状が悪化したので、患者は病院へ再診し隔離病室へ入院となりました。10月1日に退院
しましたが、症状の改善がなかったので別の医療機関を受診し、対処療法を受けた後に帰宅しました。
10月3日症状が悪化したので、さらに別の医療機関を捜し入院しました。10月6日検査の結果、MERS-CoV
陽性でした。現在、患者は集中治療室に入院中で安定した状態です。患者に合併症はありませんが、
喫煙者です。9月21日にWHOに報告されたMERS-CoVを確定診断された症例(既報:210の2例目)と接触歴があります。発症前2週間以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。
家庭内及び医療従事者の中で接触した人の追跡調査が実施されています。

 WHOには全世界で1,594人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち568人が関連死しています。


【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – ,Jordan
 12 October 2015
 http://www.who.int/csr/don/12-october-2015-mers-jordan/en/