(No.163)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例(211)-サウジアラビア
平成27年10月12日更新

 2015年9月27日から10月1日までの間にサウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口はWHO(世界保健機関)に対して、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を新たに1人報告しました。

詳細は以下の通りです。

 38歳のリヤド市在住の外国籍の男性が9月21日に発症し9月28日に入院しました。患者に合併症はなく、
9月30日検査の結果、MERS-CoV陽性となりました。現在、患者は病棟にある陰圧隔離室に入院中で安定
した状態です。発症前2週間以内に他の既知の危険因子への曝露歴はありません。家庭内及び医療従事者の
中で接触した人の追跡調査が実施されています。
 また、サウジアラビアのIHR担当窓口は、既報患者3人(既報204の8,15例目、既報207の6例目)が死亡
したことをWHOに報告しました。

 2012年9月以降、WHOには全世界で1,595人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち571人が
関連死しています。

【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – ,Saudi Arabia
 12 October 2015
 http://www.who.int/csr/don/12-october-2015-mers-saudi-arabia/en/