(No.172)

中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例(213)-韓国
平成27年10月25日更新

 2015年10月12日、韓国の国際保健規則(IHR)担当窓口は先日報告された中東呼吸器症候群コロナウイルス
(MERS-CoV)感染症例の経過情報を公開しました。患者はMERS-CoV検査で2回連続PCR陰性を確認後
10月3日に退院しましたが、10月11日発熱のため再入院し10月12日MERS-CoV検査で再度陽性と
なりました。

詳細は以下の通りです。

 患者は35歳男性で10月11日発症し病院を受診し、隔離のため別の病院へ搬送されました。患者は基礎疾患
があり10月12日MERS-CoV検査で陽性でした。10月14日には患者の状態は改善しています。報告された
患者について、家庭内及び医療従事者で接触した人の追跡調査が実施されています。

 患者のMERSについての既往歴は以下の通り:5月27日にMERS患者と接触し6月6日隔離入院しました。
6月7日 MERS-CoV検査が陽性となり7月3日別の病院に搬送されました。10月1日MERS-CoV検査で
2回連続PCR陰性を確認後10月3日に退院しました。

 これまでに韓国では36人の死亡を含む合計186人のMERS-CoV患者を認めています。
WHOには2012年9月以降、全世界で1,595人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、うち571人が
関連死しています。



【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Republic of Korea 25 October 2015
 http://www.who.int/csr/don/25-october-2015-mers-korea/en/