(No.179)

   エジプトにおけるデング熱
   2015年11月12日更新

 2015年10月27日、エジプトの国際保健規則(IHR)担当窓口はWHO(世界保健機関)に対して、
アシュート県デイルート地区の村におけるデング熱の集団発生を報告しました。
 10月1日から31日までの間に、合計253人の患者が急性発熱性疾患でデイルート・フィーバー病院に
入院しました。患者は、発熱、頭痛、一般的な体の痛みや嘔吐及び(又は)下痢を伴う腹痛を発症
しましたが、さらなる合併症や死亡例はありませんでした。患者は、特定の治療で対応されています。
何人かの患者は、同一世帯から発生しています。
 口腔咽頭スワブ、血液や血清の検体を含む複数の検体が採取されました。中央公衆衛生研究所で
検査され、118の血清検体のうち28検体は、ELISA法とPCR法でデングウイルスⅠ型に対して陽性でした。
さらなる確認のため、検体は海軍医学研究ユニット3(NAMRU-3)に送付され、ELISA法とPCR法により
デングウイルスⅠ型の陽性が検出されました。


【出典】
 WHO, Global Alert and Response (GAR).
 Dengue Fever – Egypt,
 12 November 2015
 http://www.who.int/csr/don/12-november-2015-dengue/en/