(No.203)

カーボベルデ共和国におけるジカウイルス感染症
平成27年12月21日更新

 2015年10月21日、カーボベルデ共和国の国際保健規則(IHR)担当窓口は、WHO(世界保健機関)に
対して、同国における最初のジカウイルス感染例を報告しました。
 
 2015年10月5日に、サンティアゴ島プライアの保健センターは、明かに発熱がなく皮膚の発疹と
掻痒を伴う症例の報告を始めました。最も早い発症は、9月27日でした。10月14日の時点で、合計165例
が報告されていました。

 64例から採取された血液検体がセネガルのダカールにあるパスツール研究所に送付されました。
17検体からジカウイルス陽性(15検体はIgM抗体陽性、2検体はRT-PCR陽性)が検出されました。
鑑別診断には、デング熱、チクングニア熱、リフトバレー熱、ウエストナイル熱及び黄熱が含まれて
います。また、麻疹と風疹も陰性でした。

 9月末から12月6日までの間に、4,744例のジカウイルス感染疑い例が報告されています。疑い例は、
サンティアゴ島のいくつかの自治体(プライア、サンタ・カタリーナ、サンタ・クルス、
サン・ドミンゴス、ターラファル)だけではなく、マイオ島やフォゴ島、ボア・ヴィスタ島と含む
他の島々からも報告されています。 プライア自治体から症例の81%(3,845例)が報告されていますが、
神経学的な合併症は報告されていません。

【出典】
 WHO, Emergencies preparedness, response.
 Zika virus infection – Suriname,
 21 December 2015
 http://www.who.int/csr/don/21-december-2015-zika-cape-verde/en/