(No.5)

ブラジルにおける小頭症
2016年1月8日

 2016年1月4日、ブラジル保健省(MoH)は、汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)に対して
同国における小頭症発生数の増加に関する疫学更新情報を提供しました。

 1月2日現在、38人の死亡者を含む3,174人の小頭症疑い患者が同定されています。患者は21州、
684の地方自治体に渡り分布しています。疑い患者数の報告は、同国北東部地域において引き続き
最多となっています。

WHOからのアドバイス
 妊娠中のジカウイルス感染と小頭症の発生数増加との間の因果関係を特定するための調査が
引き続き行われる一方で、領域内において同様な事象が発生していないかについて意識を高め、
また注意喚起を行うために加盟国間で情報を共有しています。以上の理由や、この事象の病因の理解を
進めるために、既知の原因では説明できないいかなる小頭症の増加やその他の新生児異常例について、
PAHO/WHOは加盟国に対して報告するよう強く促しています。PAHO/WHOによる推奨は疫学警報を
ご参照下さい。

【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
 Microcephaly – Brazil,
 8 January 2016
http://www.who.int/csr/don/8-january-2016-brazil-microcephaly/en/