(No.9)

シエラレオネで新たにエボラ出血熱の報告例
世界保健機関(WHO)は再燃の危険性に対して警戒を継続しています
2016年1月15日更新

 シエラレオネでエボラ出血熱(EVD)が新たに1例診断確定しました。感染国における同ウイルスの
新たな再燃に対し、継続的な危険性を示しています。
同国の政府はこの新たな症例に対応するため迅速に行動しました。同国の新たな災害対策本部を通じて、
地元当局とWHOと協力者達の合同チームは同症例の感染源と接触者の同定、更なる伝播に対する
予防方法を調査中です。

 WHOは1月14日の発表でギニア、リベリア、シエラレオネにおいて回復後のEVD生存者の中にとどまり
続けるウイルスが原因で新たなEVDの小流行の危険性が高いままであることを警告しています。

 WHOの EVD対策特別代表Dr. Bruce Aylwardは、14日に次のように述べました。「我々はEVD流行に
関して、感染事象や患者を管理する段階から、新しい感染の残存する危険性に対処する段階へと移る
重要な局面にあります。我々は再燃を予期し準備しなければなりません。」

 シエラレオネは2015年11月7日にEVDの終息宣言があった後、現在まだ90日間の監視強化期間中です。
この期間中は、確実に隠れた伝播を見逃さず、しかもいかなるEVDの再燃も探知するような計画と
なっています。

【出典】
WHO, Statement
New Ebola case in Sierra Leone. WHO continues to stress risk of more flare-ups
15 January 2016
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/new-ebola-case/en/