(No.121)

ギニアにおけるエボラ出血熱流行の終息
平成28年6月2日更新

 (2016年6月1日、ブラザヴィル発)世界保健機関(WHO)は同日、ギニア共和国におけるエボラ出血熱
流行の終息宣言をしました。最後の患者の2回のエボラウイルスに対する検査が共に陰性であった日から42日が経過しました。ギニアでは現在、新たな患者が発生した際に他の人に感染させる前に確定するための
強化監視期間に入っています。
 WHO のギニア代表代理であるDr.Abou Bekr Gayeは以下の様に述べています。「WHOはギニア政府と
その国民に対して、今回のエボラ出血熱のアウトブレイクの終息を宣言します。我々は発生しうる
新たな患者に対してその発生の予防と早期発見を確実にするために引き続き警戒を怠らないように
するべきです。」
 同国では、最後のアウトブレイクにおいて3月17日から4月6日の間に7人の診断確定例と3人の可能性例が
報告されています。更に4月1日から5日の間にギニアのマセンタからリベリアのモンロビアに旅行をした
女性とその2人の子の計3人が診断確定されたと報告されています。このアウトブレイクにおける感染源は
エボラ出血熱から回復した人の体液への曝露によるものであろうとされています。回復した人の体液への
曝露によるあらたなアウトブレイクのリスクは残されています。
 WHOとパートナーはリベリア、シエラレオネ、ギニアの各政府とともに、回復した人が医学的、
心理社会的ケアを確実に受けられるように活動しています。また彼らが家族や,社会に再度受け入れられる
ように、名誉を挽回し、エボラウイルスの伝播の危険性を最小限に抑えられるようにその手助けとなるような教育とカウンセリングを行っています。
 最も流行の激しかった西アフリカ3か国がエボラ出血熱流行再燃の調査、予防、対策能力を維持しつづけながらも、キーとなる公衆衛生上のプログラム強化(特に母子保健)を継続することに対してWHOは支援を
継続しています。

【出典】
http://www.afro.who.int/en/media-centre/pressreleases/item/8676-end-of-ebola-transmission-in-guinea.html
WHO media centre
End of Ebola transmission in Guinea