(No.14)

ギランバレー症候群 エルサルバドル
平成28年1月21日更新

 エルサルバドルの国際保健規則(IHR)担当窓口は、同国におけるギランバレー症候群(GBS)が異常に
増加していることを汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)に報告しました。同国でのGBSの
年間平均数は169人ですが、2015年12月1日から2016年1月6日までに46人が報告されうち2人は
死亡しています。
 46人中、25人(54%)が男性で35人(76%)が30歳以上です。全ての患者は入院し血漿交換もしくは
免疫グロブリンの点滴治療を受けました。死亡2人のうち1人は複数の慢性疾患がありました。
情報が明かな22人のうち12人(54%)がGBSの症状を呈する15日以内に熱性疾患を認めていました。
感染源をつきとめ診断についての更なる詳細情報を獲得するための調査は進行中です。GBSと
ジカウイルス感染の関連の可能性についても調査中です。2015年11月から同年12月31日の間に初めて
ジカウイルス感染が診断されてから、エルサルバドルの保健当局は3,836 人のジカウイルス感染の
疑い症例を報告しました。

【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
Guillain-Barré syndrome – El Salvador
21 January 2016
http://www.who.int/csr/don/21-january-2016-gbs-el-salvador/en/