ジカウイルス感染症の流行状況(17)
平成28年8月18日更新
2016年8月18日、世界保健機関(WHO)はジカウイルス感染症の流行状況を更新しました。
更新情報
・ 初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域
o バハマ
・ 初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域
o ホンジュラスとスリナム
・ 初めてジカウイルス感染症と関係するギランバレー症候群(GBS)例が報告された国または地域
o コスタリカとグアテマラ
・ WHOの東地中海地域事務局が取る対策
o WHOはソマリアを含む地域においてジカウイルス感染症のリスク評価を実施する予定。
o WHOは加盟国と共にサーベイランスシステムを強化させるための講習会やジカウイルスや他の
アルボウイルスによる疾患を検出するためのガイダンスを含めた現場指揮システムについての訓練を
2016年11月に計画中。
o WHOは8月から10月にかけて昆虫学者によるヒトスジシマカの予防と駆除についての訓練講習会を
3つ展開していく予定。
要約
• 蚊媒介による伝播:以下の様に70の国と地域において引き続き蚊による感染伝播が報告されています。
(2015年以降、蚊によるジカウイルスの感染伝播が起こった地域は67か国です)
o 2015年以降、53か国と地域において初めて流行が報告されています。
o 4か国において2016年以降に地域内の流行が起こっている可能性がある、または蚊を介した
ジカウイルス感染の報告がある国として定義されています。
o 13か国と地域において2015年以前に蚊の媒介によるジカウイルスの感染伝播が報告され、その後
2016年には患者報告がない、または流行が終息しています。
• ジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が、17の国と地域から報告されています。カナダにおいてジカウイルス輸入感染に
関係した小頭症が最近報告されました。これら17の国と地域のうち4か国では、ジカウイルス感染の
国内流行は無くジカウイルスの流行が報告されている中南米からの輸入例のみが報告されている国々の
母親からの感染の報告です。
• 米国においてジカウイルス感染の可能性があり検査を受けた妊婦の症例
o 先天性障害のあった新生児16人(今回新たに1人報告あり)
o 先天性障害により流産した5人
• 米国の管轄領域においてジカウイルス感染の可能性があり検査を受けた妊婦の症例
o 先天性障害のあった新生児1人
o 先天性障害により流産した1人
• 18の国または地域において、ギランバレー症候群(GBS)例および(あるいは)GBS患者でジカウイルス感染
確定例が増加していることが報告されています。
• ギニアビサウ
o ジカウイルスに感染した新たな患者7人が検出されました。検体は確認検査のためセネガルのダカールに
あるパスツール研究所(IPD)に送られました。WHOのアフリカ地域事務局と同地域の加盟国による
最近の調査でビジャゴ諸島において154検体が採取されました。調査中に401匹の蚊が採取され、
その中の4匹からジカウイルスが陽性でした。採取した蚊の80%が危険性の高いネッタイシマカと
Aedes luteocephalusでした。
o 2016年4月から小頭症が5人報告されています。3人がオイオ州から2人がガブ州から報告されています。
現在これらの患者について調査中です。
o 7月1日に送られたジカウイルス感染確定例の4例の遺伝子シークエンシングの結果はまだ保留中です。
o WHOは合同ミッションに続き、昆虫学者や疫学者、検査専門家を雇い現地に派遣しています。
【出典】
WHO,SITUATION REPORT
ZIKA VIRUS ,MICROCEPHALY, GUILLAIN-BARRÉ SYNDROME
18 August 2016
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/18-august-2016/en/
更新情報
・ 初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域
o バハマ
・ 初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域
o ホンジュラスとスリナム
・ 初めてジカウイルス感染症と関係するギランバレー症候群(GBS)例が報告された国または地域
o コスタリカとグアテマラ
・ WHOの東地中海地域事務局が取る対策
o WHOはソマリアを含む地域においてジカウイルス感染症のリスク評価を実施する予定。
o WHOは加盟国と共にサーベイランスシステムを強化させるための講習会やジカウイルスや他の
アルボウイルスによる疾患を検出するためのガイダンスを含めた現場指揮システムについての訓練を
2016年11月に計画中。
o WHOは8月から10月にかけて昆虫学者によるヒトスジシマカの予防と駆除についての訓練講習会を
3つ展開していく予定。
要約
• 蚊媒介による伝播:以下の様に70の国と地域において引き続き蚊による感染伝播が報告されています。
(2015年以降、蚊によるジカウイルスの感染伝播が起こった地域は67か国です)
o 2015年以降、53か国と地域において初めて流行が報告されています。
o 4か国において2016年以降に地域内の流行が起こっている可能性がある、または蚊を介した
ジカウイルス感染の報告がある国として定義されています。
o 13か国と地域において2015年以前に蚊の媒介によるジカウイルスの感染伝播が報告され、その後
2016年には患者報告がない、または流行が終息しています。
• ジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が、17の国と地域から報告されています。カナダにおいてジカウイルス輸入感染に
関係した小頭症が最近報告されました。これら17の国と地域のうち4か国では、ジカウイルス感染の
国内流行は無くジカウイルスの流行が報告されている中南米からの輸入例のみが報告されている国々の
母親からの感染の報告です。
• 米国においてジカウイルス感染の可能性があり検査を受けた妊婦の症例
o 先天性障害のあった新生児16人(今回新たに1人報告あり)
o 先天性障害により流産した5人
• 米国の管轄領域においてジカウイルス感染の可能性があり検査を受けた妊婦の症例
o 先天性障害のあった新生児1人
o 先天性障害により流産した1人
• 18の国または地域において、ギランバレー症候群(GBS)例および(あるいは)GBS患者でジカウイルス感染
確定例が増加していることが報告されています。
• ギニアビサウ
o ジカウイルスに感染した新たな患者7人が検出されました。検体は確認検査のためセネガルのダカールに
あるパスツール研究所(IPD)に送られました。WHOのアフリカ地域事務局と同地域の加盟国による
最近の調査でビジャゴ諸島において154検体が採取されました。調査中に401匹の蚊が採取され、
その中の4匹からジカウイルスが陽性でした。採取した蚊の80%が危険性の高いネッタイシマカと
Aedes luteocephalusでした。
o 2016年4月から小頭症が5人報告されています。3人がオイオ州から2人がガブ州から報告されています。
現在これらの患者について調査中です。
o 7月1日に送られたジカウイルス感染確定例の4例の遺伝子シークエンシングの結果はまだ保留中です。
o WHOは合同ミッションに続き、昆虫学者や疫学者、検査専門家を雇い現地に派遣しています。
【出典】
WHO,SITUATION REPORT
ZIKA VIRUS ,MICROCEPHALY, GUILLAIN-BARRÉ SYNDROME
18 August 2016
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/18-august-2016/en/