黄熱の流行状況(18)
平成28年8月26日更新
2016年9月1日、世界保健機関(WHO)はジカウイルス感染症の流行状況を更新しました。
更新情報
• 初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域:
o 英領ヴァージン諸島、シンガポール
• 初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域:
o なし
• 初めてジカウイルス感染症と関係するギラン・バレー症候群(GBS)例が報告された国または地域
o なし
• ブラジルのリオデジャネイロで開催された2016年オリンピック夏季大会が8月21日に閉幕しました。
同国の保健当局が提出したWHOへの報告によりますと、オリンピックの関係者にジカウイルス感染
確定例は1人も出なかったとのことです。
• WHOのアメリカ地域事務局のとる対策
o WHOは、ドミニカ共和国において、先天性疾患の発見と対応および妊婦と新生児の治療に関する
技術的なアドバイスを行いました。
• 2016年パラリンピック夏季大会が、9月7日から18日の間にブラジルのリオデジャネイロで開催される
予定です。WHOは、競技者、ボランティア、来客および住人に対してこの催しが可能な限り安全に
行われるように、引き続き保健省に技術的な支援を行っています。
• ギニアビサウで採取された4つの検体から分離されたジカウイルスの遺伝子シークエンシングに関して、
予備的な検査の結果により、アフリカ系統のウイルスであることが判明しています。
要約
• 蚊媒介による伝播:2007年以降72の国と地域において引き続き蚊による感染伝播が報告されています。
(2015年以降、蚊によるジカウイルスの感染伝播が起こった地域は69か国です)
o 2015年以降、55か国と地域において初めて流行が報告されています。
o 4か国において2016年以降に地域内の流行が起こっている可能性がある、または蚊を介した
ジカウイルス感染の報告がある国として定義されています。
o 13か国と地域において2015年以前に蚊の媒介によるジカウイルスの感染伝播が報告され、
その後2016年には患者報告がない、または流行が終息しています。
• 2016年2月以来、11か国においてヒト-ヒト感染のエビデンスが報告されています。
• ジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が、20の国と地域から報告されています。これら20の国と地域のうち4か国では、
ジカウイルス感染の国内流行は無くジカウイルスの流行が報告されている中南米からの輸入例のみが
報告されている国々の母親からの感染の報告です。
• 米国においてジカウイルス感染の可能性があり検査を受けた妊婦の症例:
o 先天性障害のあった新生児16人
o 先天性障害により流産した5人
• 米国の管轄領域において検査結果でジカウイルス感染の可能性がある妊婦の症例:
o 先天性障害のあった新生児1人
o 先天性障害により流産した1人
• 18の国または地域において、ギラン・バレー症候群(GBS)例および(あるいは)GBS患者でジカウイルス
感染確定例が増加していることが報告されています。
• ギニアビサウにおいて、7月に送付されたジカウイルス感染確定例の4例の遺伝子シークエンシングに
関して、予備的な検査の結果により、世界的なアウトブレイクを引き起こしているアジア系統ではなく、
アフリカ系統のウイルスであることが判明しています。また、報告された5例の小頭症例の調査が
継続中です。
• 2016年パラリンピック夏季大会が、9月7日から18日の間にブラジルのリオデジャネイロで開催される
予定です。WHOは、特にアメリカ地域事務局を通して、競技者、ボランティア、来客および住人に
対してこの催しが可能な限り安全に行われるように、引き続き保健省に技術的な支援を行っています。

【出典】
WHO,SITUATION REPORT
ZIKA VIRUS ,MICROCEPHALY, GUILLAIN-BARRÉ SYNDROME
1 September 2016
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/1-september-2016/en/
更新情報
• 初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域:
o 英領ヴァージン諸島、シンガポール
• 初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域:
o なし
• 初めてジカウイルス感染症と関係するギラン・バレー症候群(GBS)例が報告された国または地域
o なし
• ブラジルのリオデジャネイロで開催された2016年オリンピック夏季大会が8月21日に閉幕しました。
同国の保健当局が提出したWHOへの報告によりますと、オリンピックの関係者にジカウイルス感染
確定例は1人も出なかったとのことです。
• WHOのアメリカ地域事務局のとる対策
o WHOは、ドミニカ共和国において、先天性疾患の発見と対応および妊婦と新生児の治療に関する
技術的なアドバイスを行いました。
• 2016年パラリンピック夏季大会が、9月7日から18日の間にブラジルのリオデジャネイロで開催される
予定です。WHOは、競技者、ボランティア、来客および住人に対してこの催しが可能な限り安全に
行われるように、引き続き保健省に技術的な支援を行っています。
• ギニアビサウで採取された4つの検体から分離されたジカウイルスの遺伝子シークエンシングに関して、
予備的な検査の結果により、アフリカ系統のウイルスであることが判明しています。
要約
• 蚊媒介による伝播:2007年以降72の国と地域において引き続き蚊による感染伝播が報告されています。
(2015年以降、蚊によるジカウイルスの感染伝播が起こった地域は69か国です)
o 2015年以降、55か国と地域において初めて流行が報告されています。
o 4か国において2016年以降に地域内の流行が起こっている可能性がある、または蚊を介した
ジカウイルス感染の報告がある国として定義されています。
o 13か国と地域において2015年以前に蚊の媒介によるジカウイルスの感染伝播が報告され、
その後2016年には患者報告がない、または流行が終息しています。
• 2016年2月以来、11か国においてヒト-ヒト感染のエビデンスが報告されています。
• ジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
中枢神経(CNS)奇形が、20の国と地域から報告されています。これら20の国と地域のうち4か国では、
ジカウイルス感染の国内流行は無くジカウイルスの流行が報告されている中南米からの輸入例のみが
報告されている国々の母親からの感染の報告です。
• 米国においてジカウイルス感染の可能性があり検査を受けた妊婦の症例:
o 先天性障害のあった新生児16人
o 先天性障害により流産した5人
• 米国の管轄領域において検査結果でジカウイルス感染の可能性がある妊婦の症例:
o 先天性障害のあった新生児1人
o 先天性障害により流産した1人
• 18の国または地域において、ギラン・バレー症候群(GBS)例および(あるいは)GBS患者でジカウイルス
感染確定例が増加していることが報告されています。
• ギニアビサウにおいて、7月に送付されたジカウイルス感染確定例の4例の遺伝子シークエンシングに
関して、予備的な検査の結果により、世界的なアウトブレイクを引き起こしているアジア系統ではなく、
アフリカ系統のウイルスであることが判明しています。また、報告された5例の小頭症例の調査が
継続中です。
• 2016年パラリンピック夏季大会が、9月7日から18日の間にブラジルのリオデジャネイロで開催される
予定です。WHOは、特にアメリカ地域事務局を通して、競技者、ボランティア、来客および住人に
対してこの催しが可能な限り安全に行われるように、引き続き保健省に技術的な支援を行っています。

【出典】
WHO,SITUATION REPORT
ZIKA VIRUS ,MICROCEPHALY, GUILLAIN-BARRÉ SYNDROME
1 September 2016
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/1-september-2016/en/