(No.188)

黄熱の流行状況(23)
平成28年9月30日更新

 黄熱のアウトブレイクは、2015年12月末にアンゴラ共和国の首都ルアンダで最初に認められました。
最初の黄熱感染者は、2016年1月19日に南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)により、1月20日に
セネガルの首都ダカールのパスツール研究所により確認されています。その後、感染者数の急激な増加を
認めています。

更新情報
アンゴラの疫学情報の更新(9月22日現在)
・ 最後に診断確定例が発症したのは6月23日です。

コンゴ民主共和国(DRC)疫学情報の更新(9月27日現在)
・ 最後に森林型サイクルでない診断確定例が発症したのは7月12日です。
・ キンシャサ州で黄熱ワクチンを接種した調査中の8人のうち5人は黄熱新規患者として鑑別されました。
 7人の患者が調査中です。
・ クワンゴ州Feshi 及び Mushenge保健行政区におけるワクチン接種キャンペーンは来週開始される
 予定です
・ DRCにおいて流行に先行したワクチン接種キャンペーンが計画されています。

解析評価
 感染疑い例、確定例が引きつづき発見されることは、いくつかの地域で活発な調査が功を奏している
ことを示しています。それでもなお、調査や診断確定の能力についての本来の難しさを特に言及して
おかなければなりません。いくつかの遠隔地において、患者の発見が遅れる可能性を残しています。
強化された持続的なサーベイランスを行う努力はこれまで以上に不可欠です。

【出典】
WHO Yellow Fever
Yellow Fever Situation Report
30 September 2016
http://www.who.int/emergencies/yellow-fever/situation-reports/30-september-2016/en/