(No.194)

黄熱の流行状況(25)
平成28年10月14日更新

 黄熱のアウトブレイクは、2015年12月末にアンゴラ共和国の首都ルアンダで最初に認められました。
最初の黄熱感染者は、2016年1月19日に南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)により、1月20日に
セネガルの首都ダカールのパスツール研究所により確認されています。その後、感染者数の急激な増加を
認めています。

主な更新内容
アンゴラの疫学情報の更新(10月6日現在)
• 最後に診断確定例が発症したのは6月23日です。
• この4週間で42人の疑い例が報告されています。
• ワクチン接種キャンペーンのフェイズⅡが10月10日に始まりました。10州12群の200万人以上の住民が
 対象です。

コンゴ民主共和国(DRC)疫学情報の更新(10月5日現在)
• 最後に森林型サイクルでない診断確定例が発症したのは7月12日です。
• 森林型サイクルの診断確定例がチュアパ州Lingomo保健行政区から新たに報告されました。
• 16人の疑い例が現在調査中です。(うち、キンシャサ州から4人、クワンゴ州から8人、
 バ=ズエレ州から1人、クウィル州から1人、ルアラバ州から1人、南ウバンギ州から1人です)
• クワンゴ州Feshi 保健行政区においてワクチン接種の再キャンペーンが現在行われており、
 カサイ州Mushenge 保健行政区においてもまもなく行われる予定です。

解析評価
• 感染疑い例、(アンゴラにおける42人の疑い例を含む)確定例が引きつづき発見されることは、
 活発な調査が現在行われていることを示しています。それでもなお、調査や診断確定の能力について
 永続的な難しさを特に言及しておかなければなりません。
• アンゴラにおける疑い例の状況は曝露歴や黄熱ワクチンの接種状況の調査が一度完了してから保健省の
 最終類別委員会により審査される予定です。

【出典】
WHO Yellow Fever
Yellow Fever Situation Report
14 October 2016
http://www.who.int/emergencies/yellow-fever/situation-reports/14-october-2016/en/