(No.196)

黄熱の流行状況(26)
平成28年10月21日更新

 黄熱のアウトブレイクは、2015年12月末にアンゴラ共和国の首都ルアンダで最初に認められました。
 最初の黄熱感染者は、2016年1月19日に南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)により、1月20日に
セネガルの首都ダカールのパスツール研究所により確認されています。その後、感染者数の急激な増加
を認めています。

主な更新内容
アンゴラの疫学情報の更新(10月13日現在)
• 最後に診断確定例が発症したのは6月23日です。
• この4週間で45人の疑い例が報告されています。
• ワクチン接種キャンペーンのフェイズⅡが現在進行中です。10州12郡の200万人以上の住民が対象です。

コンゴ民主共和国(DRC)疫学情報の更新(10月19日現在)
• 最後に森林型サイクルでない診断確定例が発症したのは7月12日です。
• 16人の疑い例が現在調査中です。(うち、キンシャサ州から4人、クワンゴ州から8人、バ=ズエレ州
 から1人、クウィル州から1人、ルアラバ州から1人、南ウバンギ州から1人です)
• クワンゴ州Feshi 保健行政区において再開したワクチン接種キャンペーンは終了し、152,492人が接種を
 受けました。カサイ州Mushenge 保健行政区においては10月20日から開始されました。

解析評価
• 感染疑い例、(アンゴラにおける45人の疑い例を含む)確定例が引きつづき発見されることは、活発な
調査が現在行われていることを示しています。それでもなお、調査や診断確定の能力について永続的な難
しさを特に言及しておかなければなりません。
• アンゴラにおける疑い例の状況は曝露歴や黄熱ワクチンの接種状況の調査が一度完了してから保健省の
最終類別委員会により審査される予定です。

【出典】
WHO Yellow Fever
Yellow Fever Situation Report
21 October 2016
http://www.who.int/emergencies/yellow-fever/situation-reports/21-october-2016/en/