(No.198)

黄熱の流行状況(27)
平成28年10月28日更新

 黄熱のアウトブレイクは、2015年12月末にアンゴラ共和国の首都ルアンダで最初に認められました。
最初の黄熱感染者は、2016年1月19日に南アフリカの国立伝染病研究所(NICD)により、1月20日に
セネガルの首都ダカールのパスツール研究所により確認されています。その後、感染者数の急激な増加
を認めています。

主な更新内容
アンゴラの疫学情報の更新(10月20日現在)

• 最後に診断確定例が発症したのは6月23日です。
• 黄熱ワクチン接種歴のない2人の疑い例が先週クワンザ-スル州から報告されています。
• ワクチン接種キャンペーンのフェイズⅡが現在進行中です。10州12郡の200万人以上の住民が対象です。

コンゴ民主共和国(DRC)疫学情報の更新(10月26日現在)
• 最後に森林型サイクルでない診断確定例が発症したのは7月12日です。
•新たに診断確定された森林型サイクルの患者1人が南ウバンギ州Bominenge保健行政区から報告されて
 います。
• 14人の疑い例が現在調査中です。
•カサイ州Mushenge 保健行政区においては10月20日からワクチン再接種キャンペーンが開始され、
 現在進行中です。

解析評価
• アンゴラにおける黄熱疑い例のほとんどはダカールのパスツール研究所により、すでに診断除外されて
 います。しかし他の可能性のある疾患を確定する一連の検査が実施されるまでは疑い例に分類された
 ままとなります。最終的な結論が出れば再分類される予定です。同時に新たな患者2人が発生した
 クワンザ-スル州では以前から計画されていた流行に先行したワクチン接種キャンペーンが進行中です。

【出典】
WHO Yellow Fever
Yellow Fever Situation Report
28 October 2016
http://www.who.int/emergencies/yellow-fever/situation-reports/28-october-2016/en/