(No.200)

ジカウイルス感染症の流行状況(28)
 平成28年11月3日更新

 2016年11月3日、世界保健機関(WHO)はジカウイルス感染症の流行状況を更新しました。

更新情報
・ 初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域:
 なし
・ 初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症や
 その他の中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域:
 ボリビア、トリニダード-トバゴ、ベトナム
・ 初めてジカウイルス感染症と関係するギラン・バレー症候群(GBS)例が報告された国または地域:
 なし
 ミャンマー保健スポーツ省はジカウイルス感染症診断確定例を報告しています。本例については
国内発生例なのか輸入例なのかの調査が継続されています。

分析
 全体的には世界的なリスク評価は前週と比較して、変わっていません。
 ベトナムは東南アジアでジカウイルス感染と関連した可能性のある小頭症を報告した2番目の国と
なりました。1番目の国はタイで10月6日に小頭症の2例を報告しています。(既報海外感染症情報
2016:No.189)今回の例でもタイでの報告と同様にウイルスの遺伝子型の決定はできていませんので
以前に東南アジアで分離されたものと関連しているのか他の地域から持ち込まれたものなのかは不明です。
ベトナムで報告された小頭症の子供の母親について海外渡航歴はありませんでした。これまでベトナムでは
輸入ジカウイルス感染症の報告はありませんでした。

【出典】

Zika situation report
3 November 2016
Zika virus, Microcephaly and Guillain-Barré syndrome
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/3-november-2016/en/