(No.203)

ジカウイルス感染症の流行状況(30)
平成28年11月17日更新

 2016年11月17日、世界保健機関(WHO)はジカウイルス感染症の流行状況を更新しました。

更新情報
・ 初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域:
 なし
・ 初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症や
 その他の中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域: 
 アルゼンチン、グアドループ
・ 初めてジカウイルス感染症と関係するギラン・バレー症候群(GBS)例が報告された国または地域:
 なし
・ ジカウイルス及び小頭症、その他の神経学的疾患について5回目の緊急会議が2016年11月18日に
 開催される予定です。もし新たな勧告が必要である場合や既存の勧告に対し改訂が必要である場合、
 緊急会議において以前の勧告の実施と効果について見直し、現在の出来事が依然として国際的な
 公衆衛生上の脅威となりうる全ての事象(PHEIC)を構成する要素となりうるのかどうかについて
 アドバイスを提供する予定です。

分析
・ 全体的には、世界的なリスク評価は変わっていません。ジカウイルスは媒介蚊が存在する地域に地理的に
 拡がり続けています。いくつかの国や地域においてジカウイルス感染症例の報告数が減少していますが、
 依然として高レベルの警戒の維持が必要です。

【出典】
Zika situation report
17 November 2016
Zika virus, Microcephaly and Guillain-Barré syndrome
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/17-november-2016/en/