(No.215)

ジカウイルス感染症の流行状況(34)
平成28年12月15日更新

2016年12月15日、世界保健機関(WHO)はジカウイルス感染症の流行状況を更新しました。
更新情報
・初めて蚊媒介によるジカウイルス感染症の報告があった国または地域:
  なし
・初めてジカウイルス感染症と関係する可能性の高い、または先天性の感染が示唆される小頭症やその他の
 中枢神経(CNS)奇形が報告された国または地域:
  なし
・初めてジカウイルス感染症と関係するギラン・バレー症候群(GBS)例が報告された国または地域:
  なし
・アンゴラからフランスへ渡航した人において、ジカウイルス感染症の臨床症状および徴候が出現し、ジカ
 ウイルスに対する血清学的徴候を示しました。しかし黄熱ワクチンの接種や他のフラビウイルスに対する
 血清反応が陽性の場合、ウイルス間の交叉反応により、血清診断において陽性を示す可能性があるため、
 ジカウイルス感染症の診断を妨げます。アンゴラにおいてジカウイルスの流行があるかどうかを判断する
 ために、現在調査が進行中です。

分析
・全体的には、世界的なリスク評価は変わっていません。
・ジカウイルスは媒介蚊が存在する地域に地理的に拡がり続けています。いくつかの国や地域においてジカ
 ウイルス感染症例の報告数が減少していますが、依然として高レベルの警戒の維持が必要です。

【出典】
Zika situation report
15 December 2016
Zika virus, Microcephaly and Guillain-Barré syndrome
http://www.who.int/emergencies/zika-virus/situation-report/15-december-2016/en/