(No.23)

米領ヴァージン諸島におけるジカウイルス感染症
2016年1月29日

 2016年1月25日、アメリカ合衆国の国際保健規則(IHR)担当窓口は、米領ヴァージン諸島(USVI)の
3つの主要な島のうちの1つ、St. Croix島において初めてとなるジカウイルス感染確定例1人を
汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)に報告しました。USVIの保健当局は1月22日に
診断確定を受けました。患者はUSVI在住の妊婦ではない女性で、1月1日に発熱と発疹、結膜炎、関節痛が
出現しました。患者は発症前の3週間渡航歴がありません。1月8日に患者から採取した血清検体を
アメリカ疾病対策センターで検査し、IgM陽性でした。検体はデング熱ウイルスとチクングニア熱
ウイルスは陰性でした。

公衆衛生上の取り組み
地域の保健当局は現在いくつかのジカウイルス感染症疑いの症例に対し調査中です。
国民に対し蚊に刺されることを避けるための予防措置をとるように勧告しています。

【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response
Zika virus infection – United States of America - United States Virgin Islands
Disease Outbreak News
29 January 2016
http://www.who.int/csr/don/29-january-2016-zika-usa/en/