(No.38)

オランダ領ボネール島とアルバにおけるジカウイルス感染症
平成28年2月22日

 2016年2月15日から16日の間に世界保健機関(WHO)は、ボネール島とアルバでの現地人の最初の
ジカウイルス感染症の報告を受けました。これらの島はオランダ領でありカリブ海の南側に位置し
ベネズエラ海岸の北側になります。アルバはオランダの自治構成国であり、ボネール島はオランダの
特別自治領になります。

ボネール
 2月15日にオランダの国際保健規則担当窓口(IHR NFP)はボネール島でのジカウイルス感染症1人を
報告しました。症例は2月12日に逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)により診断されました。

アルバ
 2月16日にオランダのIHR NFPはWHOにアルバ島において初めての4人のジカウイルス感染症の国内
発生例を報告しました。症例は3人が現地人で1人は旅行者です。全員が2月15日にRT-PCRで診断され
ました。アルバで7人のジカウイルス感染症例が追加されました。ブラジル、コロンビア、ベネズエラで
感染した症例です。

 オランダ本国には現在までに24人のジカウイルス感染症の輸入例が診断されています。24人全員が
スリナムもしくはアルバへの渡航歴がありRT-PCRで診断されました。

公衆衛生上の取り組み
 アルバとボネール島ではWHOのガイドラインに従って地方保健局による対策管理が実行されました。
この差し迫った流行のため過去数ヶ月間に地方公共団体は防蚊対策を強化しました。

【出典】
WHO,Emergencies preparedness, respons
Zika virus infection – Netherlands - Bonaire and Aruba
22 February 2016
http://www.who.int/csr/don/22-february-2016-zika-netherlands/en/