(No.46)

オランダ領シントマールテン島におけるジカウイルス感染症 
2016年3月4日更新

 2016年2月25日オランダの国際保健規則(IHR)担当窓口は世界保健機関(WHO)に
シントマールテン島においてジカウイルス感染確定例が2人確認されたことを報告しました。
同島はオランダ王国内の独立国家です。同島はカリブ海の西部、プエルトリコの東に位置する
リーワード諸島の1つです。

 患者は島の住人1人と旅行者1人です。両患者は、それぞれ2月12日と18日に逆転写ポリメラーゼ連鎖
反応(RT-PCR)によって確認されました。関係性のない2人の患者はシントマールテン島において潜伏期間の
大半を過ごし、アンギラの隣島に24時間弱滞在しました。
 同島の北部にあるフランス海外準県のセントマーチンでは既に1月にジカウイルスの国内発生例が
報告されています(1月22日更新分「ハイチにおけるジカウイルス感染症、フランス領セントマーチンと
グアドループ」を参照)。現在までアンギラでは症例の報告はありませんでした。確定することは
困難ですが、2人とも島の南側(オランダ側)で感染した可能性が最も高いです。

公衆衛生上の取り組み
 シントマールテンの保健当局は蚊の駆除と疾患予防のための対策を実施しています。

【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
 Zika virus infection – Netherlands - Sint Maarten
 4 March 2016
http://www.who.int/csr/don/4-march-2016-zika-sint-maarten/en/