中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染症-サウジアラビア
2016年3月16日更新
2016年3月9 日から10日までの間に、サウジアラビアの国際保健規則(IHR)担当窓口は世界保健機関
(WHO)に対して、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を新たに7人(2人の死亡者を
含む)報告しました。
症例の詳細情報
1. 75歳男性。Taif市の住民で3月1日に発症し3月7日に入院しました。患者には基礎疾患があり、3月9日に
MERS-CoV検査で陽性と判明しました。現在のところ、患者は危篤状態で集中治療室(ICU)に入室して
います。患者にはヒトコブラクダとの頻回の接触歴およびラクダの生乳の喫食歴がありました。発症前
14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
2. 62歳男性。Jubail市の住民で3月5日に発症し3月7日に入院しました。患者には基礎疾患があり、
MERS-CoV検査で陽性と判明しました。現在のところ、患者の状態は落ち着いており、陰圧の隔離室に
入室しています。患者にはヒトコブラクダとの頻回の接触歴およびラクダの生乳の喫食歴がありました。
発症前14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
3. 26歳男性。Buraidah市の住民で、3月6日に発症し3月7日に入院しました。患者には基礎疾患があり、
3月9日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。現在のところ、患者の状態は落ち着いており、自宅に
おいて隔離されています。患者は、MERS-CoV感染が発生している病院の医療従事者です。同じ病院に
入院していたMERS-CoV患者との疫学的な関連性については現在調査中です。発症前14日以内にその他の
既知の危険因子への曝露はありません。
4. 22歳女性。Buraidah市の住民で、3月3日に関連性のない病状のためMERS-CoVのアウトブレイクが
発生している病院へ入院し同日退院しています。3月4日に発症したため、3月8日に同じ病院へ入院し、
同日MERS-CoV検査で陽性と判明しました。患者には基礎疾患があり、危篤状態でICUに入室しています。
同じ病院に入院していたMERS-CoV患者や治療に携わった医療従事者との疫学的な関連性については
現在調査中です。発症前14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
5. 29歳男性。Buraidah市の住民で、2月28日に関連性のない病状のためMERS-CoVのアウトブレイクが
発生している病院へ入院していましたが、同院入院中の3月6日に発症しました。患者には基礎疾患が
あり、3月8日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。患者は3月9日に死亡しています。同じ病院に
入院していたMERS-CoV患者や治療に携わった医療従事者との疫学的な関連性については現在調査中
です。発症前14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
6.64歳男性。サウジアラビア国籍を持たないJeddah市の住民で、3月1日に発症し3月7日に入院しました。
患者には基礎疾患があり、3月8日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。患者は3月8日に死亡
しました。発症前14日以内における既知の危険因子に対して曝露があったかどうかについて、現在調査を
継続中です。
7.50歳の男性。Buraidah市の住民で、2月2日に発症しMERS-CoV感のアウトブレイクが発生している
病院へ入院しました。患者には基礎疾患があり、3月8日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。
現在のところ患者は危篤状態で、ICUにおいて人工呼吸を受けています。同じ病院に入院していた
MERS-CoV患者や治療に携わった医療従事者との疫学的な関連性については現在調査中です。発症前
14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
患者と接触歴がある家族や介護者の追跡調査が行われています。
サウジアラビアのIHR担当窓口は、3月14日に報告したMERS-CoV 患者のうち1名(DON3月14日更新
情報〈関空HP:海外感染症情報2016 No.54〉の14番目の症例)が死亡したことをWHOに対して報告
しました。
WHOには、2012年9月以降、全世界で 1,684人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、そのうち
600人が関連死しています。
【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia
16 March 2016
http://www.who.int/csr/don/16-march-2016-mers-saudi-arabia/en/
(WHO)に対して、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染確定例を新たに7人(2人の死亡者を
含む)報告しました。
症例の詳細情報
1. 75歳男性。Taif市の住民で3月1日に発症し3月7日に入院しました。患者には基礎疾患があり、3月9日に
MERS-CoV検査で陽性と判明しました。現在のところ、患者は危篤状態で集中治療室(ICU)に入室して
います。患者にはヒトコブラクダとの頻回の接触歴およびラクダの生乳の喫食歴がありました。発症前
14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
2. 62歳男性。Jubail市の住民で3月5日に発症し3月7日に入院しました。患者には基礎疾患があり、
MERS-CoV検査で陽性と判明しました。現在のところ、患者の状態は落ち着いており、陰圧の隔離室に
入室しています。患者にはヒトコブラクダとの頻回の接触歴およびラクダの生乳の喫食歴がありました。
発症前14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
3. 26歳男性。Buraidah市の住民で、3月6日に発症し3月7日に入院しました。患者には基礎疾患があり、
3月9日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。現在のところ、患者の状態は落ち着いており、自宅に
おいて隔離されています。患者は、MERS-CoV感染が発生している病院の医療従事者です。同じ病院に
入院していたMERS-CoV患者との疫学的な関連性については現在調査中です。発症前14日以内にその他の
既知の危険因子への曝露はありません。
4. 22歳女性。Buraidah市の住民で、3月3日に関連性のない病状のためMERS-CoVのアウトブレイクが
発生している病院へ入院し同日退院しています。3月4日に発症したため、3月8日に同じ病院へ入院し、
同日MERS-CoV検査で陽性と判明しました。患者には基礎疾患があり、危篤状態でICUに入室しています。
同じ病院に入院していたMERS-CoV患者や治療に携わった医療従事者との疫学的な関連性については
現在調査中です。発症前14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
5. 29歳男性。Buraidah市の住民で、2月28日に関連性のない病状のためMERS-CoVのアウトブレイクが
発生している病院へ入院していましたが、同院入院中の3月6日に発症しました。患者には基礎疾患が
あり、3月8日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。患者は3月9日に死亡しています。同じ病院に
入院していたMERS-CoV患者や治療に携わった医療従事者との疫学的な関連性については現在調査中
です。発症前14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
6.64歳男性。サウジアラビア国籍を持たないJeddah市の住民で、3月1日に発症し3月7日に入院しました。
患者には基礎疾患があり、3月8日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。患者は3月8日に死亡
しました。発症前14日以内における既知の危険因子に対して曝露があったかどうかについて、現在調査を
継続中です。
7.50歳の男性。Buraidah市の住民で、2月2日に発症しMERS-CoV感のアウトブレイクが発生している
病院へ入院しました。患者には基礎疾患があり、3月8日にMERS-CoV検査で陽性と判明しました。
現在のところ患者は危篤状態で、ICUにおいて人工呼吸を受けています。同じ病院に入院していた
MERS-CoV患者や治療に携わった医療従事者との疫学的な関連性については現在調査中です。発症前
14日以内にその他の既知の危険因子への曝露はありません。
患者と接触歴がある家族や介護者の追跡調査が行われています。
サウジアラビアのIHR担当窓口は、3月14日に報告したMERS-CoV 患者のうち1名(DON3月14日更新
情報〈関空HP:海外感染症情報2016 No.54〉の14番目の症例)が死亡したことをWHOに対して報告
しました。
WHOには、2012年9月以降、全世界で 1,684人のMERS-CoV感染確定例が報告されており、そのうち
600人が関連死しています。
【出典】
WHO, Emergencies preparedness, response.
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – Saudi Arabia
16 March 2016
http://www.who.int/csr/don/16-march-2016-mers-saudi-arabia/en/