(No.92)

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染例
2016年4月26日更新

 2016年4月19日、香港特別行政区の衛生局はWHOに対して鳥インフルエンザA(H7N9)のヒト感染輸入例
を1例確定診断し報告しました。
 患者は基礎疾患を持つ80歳の男性で、4月1日から5日まで広東省東莞市の渡航歴があります。4月6日に
湿性咳、頭痛、痛風発作があり、14日に発熱症状、17日に見当識障害が出現し、同日中に病院受診し肺炎
治療のため入院しました。
 19日衛生防護センター(CHP)の公衆衛生研究所において検査を行ったところ、鳥インフルエンザA(H7N9)
ウイルスが陽性と判明しました。現在患者は安定した状態にあり、さらなる治療のため別の病院に転院する
予定です。
 CHPによる最初の調査では、その男性が中国本土の滞在先の近くの生鮮市場において生きた鳥を購入し、
4月3日にその鳥を捌いたことが明らかになっています。

公衆衛生上の取り組み
 衛生署CHPは現在調査を行っており、本症例との接触者の追跡調査と監視調査中です。

【出典】
Emergencies preparedness, response
Human infection with avian influenza A(H7N9) virus – China
Disease outbreak news
26 April 2016
http://www.who.int/csr/don/26-april-2016-avian-ah7n9-china/en/