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中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染症-アラブ首長国連邦
1月04日更新

 

 2017年12 月11 日、アラブ首長国連邦(UAE)国際保健規則(IHR)担当窓口は新たに1人の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染例を報告しました。

症例の詳細及び公衆衛生対策
 報告された症例、オマーン国ヘンマ地区に在住の39歳男性についての詳細情報については以下のリンクを参照してください。患者は現在、無症状でオマーンの自宅に隔離されており、監視中です。
MERS-CoV case reported on 11 December 2017xls, 218kb


 2017年12月2日、患者はアルアインマズヤド(Al Ain-Mezyed)の入境所を通過してラクダを運んでいました。合計10頭のヒトコブラクダにMERS-CoVのスクリーニング検査が実施され、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査は5頭で陽性でした。農漁業省は感染が発生した牧場を調査しており、感染したヒトコブラクダは隔離されています。この患者はアブダビのアルアインにある疾病予防スクリーニングセンターが実施しているフォローアップMERS-CoVスクリーニング活動の中で発見されています。
 アブダビの公衆衛生当局はオマーンの保健省及び、MERS-CoV感染患者と連絡を取っています。患者とその接触者は今後の対応と評価についての更なる情報の提供を受けています。接触者は同定されて、全員MERS-CoVは陰性でした。
 世界的には、少なくとも740人の関連死を含む2,122人の確定診断されたMERS-CoV症例が、WHOに報告されています。

 WHOは今回の出来事に関連して、入国地点における特別のスクリーニング検査をアドバイスはしていません。また現在旅行や交易のいかなる制限も推奨はしていません。


【出典】
http://www.who.int/csr/don/22-december-2017-mers-cov-united-arab-emirates/en/
Emergencies preparedness, response
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) – United Arab Emirates
Disease outbreak news
22 December 2017