(No.45)

ワクチン由来型ポリオウイルス - パプアニューギニア
2018年7月4日更新

 2018年5月21日に、パプアニューギニアのモロベ州ラエで急性弛緩性麻痺(AFP)を発症した小児から、地域のポリオ検査機関はワクチン由来のポリオウイルス1型(VDPV1)を分離したと世界保健機関(WHO)に報告しました。子供の麻痺は2018年4月24日に発症しました。

 VDPV1の一症例への対応として、患者と接触した家族および地域のコミュニティから便検体採取を含むサーベイランスの強化と活動症例の調査が行われました。

 6月20日に地域のポリオ検査機関は、WHOに患者と接触した2つの健常なコミュニティの便からVDPV1を分離したと通知しました。これらの結果は、米国疾病対策予防センター(CDC)の世界的なポリオ検査機関に送付され、6月21日にこれらの2つの分離株が遺伝学的に関連していることが確認され、コミュニティ内でポリオウイルスが流行(循環)していることが示されています。

【出典】
Emergencies preparedness, response
Circulating vaccine derived poliovirus - Papua New Guinea
Disease outbreak news
2 July 2018
http://www.who.int/csr/don/02-July-2018-polio-png/en/