(No.56)

黄熱 - フランス領ギアナ
2018年8月28日更新

 2018年8月14日、世界保健機関(WHO)はWHOヨーロッパ地域事務局からのフランス領ギアナにおける黄熱の診断確定例の報告を受けました。2018年8月10日に、アルボウイルスのフランス国立研究センター(仏領ギアナ・パスツール研究所)は、仏領ギアナにおいて黄熱ワクチン未接種で現地発生の黄熱症例・47歳スイス人男性を診断したと報告しました。2018年4月から患者は仏領ギアナのRouraの森林地帯に住んでいました。2018年8月4日に患者はインフルエンザ様症状を発症し、同月8日に劇症肝炎で仏領ギアナのCayenneの病院に入院しました。同月9日に患者はフランスのパリへ搬送され、肝移植を受けました。

 疫学的かつ昆虫学的な調査が実施され、患者の宿泊施設では更なる患者は確認されませんでした。接触者追跡では、患者との接触者からはヒト以外の霊長類の通常ではない死亡は報告されませんでした。

 フランス国立研究センターでの黄熱RT-PCR法検査は陽性でした。

【出典】
WHO Emergencies preparedness, response
Yellow fever - France - French Guiana
Disease Outbreak News  24 August 2018
http://www.who.int/csr/don/24-august-2018-yellow-fever-french-guiana/en/