(No.64)

コレラ-ジンバブエ
2018年9月21日更新

 2018年9月6日、ジンバブエの保健・児童福祉省(MoHCC)は首都ハラレにおけるコレラの大規模流行を宣言し、同日WHOに通知しました。9月5日、下痢や嘔吐を発症した25人の患者がハラレの病院に入院しました。初発例は25歳の女性で、9月5日に病院で死亡しました。女性から採取された検体はビブリオコレラ血清型O1小川型陽性でした。25人の患者全員に典型的なコレラ症状、すなわちひどい嘔吐、米のとぎ汁様下痢、脱水がありました。11人の患者が臨床症状と迅速診断検査キット(RDT)でコレラと確定診断された後、MoHCCは大規模流行を宣言しました。培養と感受性検査のため39の便検体が採取されました。そのうち17検体はビブリオコレラ血清型O1小川型陽性でした。

 9月1日以降、1日あたり報告される疑い患者数が急速に増加しています。報告のピークである9月9日には、473人の疑い患者が通知されました。2018年9月15日現在、疑い患者は合計3,621人です。このうち71人が確定例、32人が死亡例と報告されています(致死率 0.8%);これらの患者のうち、98%(3,564人)が人口密度の高い首都ハラレから報告されています。最も感染の影響を受けているのはハラレの郊外で、グレンビューとブディリロです。

 最近では、ハラレの患者と疫学的関連を持つ患者が、全国すなわち中央マショナランド州(シャンバ地区)、ミッドランズ州(北ゴクウェ地区)、マニカランド州(ブヘラ、およびマコニ地区)、マシンゴ州そしてチトゥンギザ市から報告されています。


【出典】
WHO Emergencies preparedness, response
Cholera - Zimbabwe
Disease outbreak news 20 September 2018
http://www.who.int/csr/don/20-september-2018-cholera-zimbabwe/en/