サル痘-ナイジェリア
2018年10月12日更新
2017年9月26日、世界保健機関（WHO）はナイジェリアのバイエルサ州のイェナゴア州都においてサル痘のアウトブレイクがあったとの報告を受けました。感染源となった集団は家族でした。発熱と4週間に及ぶ全身性発疹が患者全員に認められました。その集団における疫学調査では全員が発病の一ヶ月程度前にサルとの接触があったことが判明しました。
2017年9月～2018年9月15日におけるアウトブレイクでは25州と連邦首都地区において269人の疑い例および16州と連邦首都地区において115人の診断確定例が報告されています。7人の死亡が報告されており、うち4人は基礎疾患として免疫抑制状態にありました。診断確定例の中には医療従事者が2人含まれています。最も患者の多い年齢層は21－40歳で診断確定例の79％は男性です。
2018年に入ってからは76人の患者が報告されており、うち37人は診断確定例、1人は可能性の高い例であり、2人の死亡が報告されています。これらの患者は14州および連邦首都地区（アビア、アクア・イボム、アナンブラ、バイエルサ、クロスリバー、デルタ、エド、エヌグ、イモ、ラゴス、ナサラワ、オヨ、プラトー、リヴァーズの各州、連邦首都地区）からの報告です。
遺伝子配列解析からはサル痘ウイルス（MPXV）が複数、人社会に持ち込まれた事が疑われており、ヒト-ヒト感染を起こしたという証拠があります。分離株は西アフリカナイジェリア1971年株と密に関連しています。
2016年以来、他の西および中央アフリカの国々で孤発性に確認されているサル痘の発生は、中央アフリカ共和国、カメルーン、コンゴ民主共和国、リベリア、ナイジェリア、コンゴ共和国、シエラレオーネからのものです。
図１，2010年～2018年の間に人および動物でのサル痘報告のあったアフリカの国
【出典】
WHO Emergencies preparedness, response
Monkeypox –Nigeria
Disease outbreak news 5 October 2018
http://www.who.int/csr/don/05-october-2018-monkeypox-nigeria/en/
2017年9月～2018年9月15日におけるアウトブレイクでは25州と連邦首都地区において269人の疑い例および16州と連邦首都地区において115人の診断確定例が報告されています。7人の死亡が報告されており、うち4人は基礎疾患として免疫抑制状態にありました。診断確定例の中には医療従事者が2人含まれています。最も患者の多い年齢層は21－40歳で診断確定例の79％は男性です。
2018年に入ってからは76人の患者が報告されており、うち37人は診断確定例、1人は可能性の高い例であり、2人の死亡が報告されています。これらの患者は14州および連邦首都地区（アビア、アクア・イボム、アナンブラ、バイエルサ、クロスリバー、デルタ、エド、エヌグ、イモ、ラゴス、ナサラワ、オヨ、プラトー、リヴァーズの各州、連邦首都地区）からの報告です。
遺伝子配列解析からはサル痘ウイルス（MPXV）が複数、人社会に持ち込まれた事が疑われており、ヒト-ヒト感染を起こしたという証拠があります。分離株は西アフリカナイジェリア1971年株と密に関連しています。
2016年以来、他の西および中央アフリカの国々で孤発性に確認されているサル痘の発生は、中央アフリカ共和国、カメルーン、コンゴ民主共和国、リベリア、ナイジェリア、コンゴ共和国、シエラレオーネからのものです。
図１，2010年～2018年の間に人および動物でのサル痘報告のあったアフリカの国
【出典】
WHO Emergencies preparedness, response
Monkeypox –Nigeria
Disease outbreak news 5 October 2018
http://www.who.int/csr/don/05-october-2018-monkeypox-nigeria/en/