(No.10)


エボラウイルス病-コンゴ民主共和国(4)

2019年1月22日更新

 コンゴ民主共和国の保健省(MoH)およびWHOとその支援組織は、最も複雑な状況の下で現在も進行しているエボラウイルス病(EVD)大規模発生に対応し続けています。
この1週間では、多数の患者がKatwa 保健地区の都市部から報告されています。Beniにおける患者発生数の減少は続いています;これは複数の難題があるにもかかわらず、対応が効果的であることを示す明確な指標となっています。

 新規に発生した患者数は、地理的に離れた複数の地域で大規模流行が続いていることを反映しています(図1)。直近の21日間(2018年12月26日から2019年1月15日まで)に、11の保健地区から新たに79人の患者が報告されています(図2):Katwa(36)、Oicha(14)、Butembo(11)、Beni(4)、Mabalako(4)、Kalungata(3)、Kyondo(3)、Komanda(1)、Musienene(1)、Biena(1)、およびManguredjipa(1)です。Manguredjipaは新たに感染が発生した保健地区ですが、この患者はMabalako保健地区で感染したようです。

 2019年1月15日現在、EVD患者数は合計663人(614人が確定例、49人が可能性の高い例)であり、うち死亡者は407人です(致死率 61%)。これまでに237人がエボラ治療センター(ETC)を退院し、生存者を観察・支援する専用プログラムに登録されています。年齢・性別が報告された確定例と可能性が高い例のうち、59%(391/661人)が女性であり、30%(200/658人)が18歳未満の子供でした。子供には1歳未満の乳児(43人)と1-4歳(61人)の児童が多数含まれています。

 感染が発生した地域、その他の州、近隣の国々におけるすべての警報が、引き続き監視・調査されています。前回の報告が発表されてから、コンゴ民主共和国の複数の州、ウガンダ、ルワンダで警報が調査されました。現在までのところ、感染発生地域以外の全ての警報でEVDは除外されています。
   



【出典】
Ebola virus disease - Democratic Republic of the Congo
Disease outbreak news: Update
17 January 2019
https://www.who.int/csr/don/17-january-2019-ebola-drc/en/