中部国際空港(セントレア)において検疫措置総合訓練を実施しました。

平成31年1月11日に中部国際空港において検疫感染症総合措置訓練を実施しました。
海外で新型インフルエンザ等感染症が出現・流行し、検疫措置が強化されているとの想定で、訓練を実施しました。

今回の訓練は、新型インフルエンザの疑い患者が2名発生する想定ですが、訓練参加者には詳しい訓練想定や患者情報を伏せた状態でブラインド訓練として実施しました。


(写真:訓練見学者に対し、訓練の想定や措置内容を説明する様子)


(写真:名古屋検疫所対策本部)
今回の訓練では、検疫強化時に発生する様々な業務に対応できるよう中部空港検疫所支所職員以外に、東海北陸厚生局及び名古屋検疫所から業務応援として職員の派遣を得て実動対応しました。
また、検疫措置の場面ごとに厚生労働本省を含め実際に連携すべき関係機関との相互情報伝達訓練も併せて行いました。



(写真:検疫官が航空機内から患者Aを移送し診察室で問診等を行っている様子) (写真:検疫ブースにおいて、検疫官が患者Bから質問票を徴集後、健康相談室で診察する様子)
患者Aについては、流行国からの直行便に搭乗し、中部国際空港に到着前に航空機の機長からの発熱を呈している等の情報が検疫所に通報されたという想定です。 患者Bについては、流行国から第三国を経由し中部国際空港に到着した者であり、検疫検査場に設置された検疫ブースにおいて、質問票の回収時に発見されたという想定です。

(写真:検疫施設内での情報伝達) (写真:救急車を要請し患者搬送の準備)
現地対策本部は、患者の容態等についてモニターで確認し、関係機関と連絡調整を行いました。 実際に「119番通報」し、救急車要請訓練も行いました。

(写真:患者を消防署救急車、検疫所患者搬送車で搬送する様子)

検疫所は、患者Aを常滑市消防本部の救急車、患者Bを中部空港検疫所の患者搬送車で特定感染症指定医療機関に隔離搬送することを決定しました。


(写真:特定感染症指定医療機関における患者引き渡しの様子)


(写真:検査室におけるインフルエンザ診断検査) (写真:患者の所持品及び診察室の消毒)
患者A及びBから採取した検体(鼻腔と咽頭のぬぐい液)を検査室に持ち込み、新型インフルエンザウイルス遺伝子を検出する実動訓練を行いました。 実動訓練では鳥インフルエンザウイルス遺伝子を含んだ模擬検体4検体を使用し、約5時間で検査結果を得ることができました。 患者A及びBの所持品、診察等に使用した部屋及び患者搬送に使用した車両について、消毒訓練を行いました。

(写真:訓練終了後の意見交換会の様子)
実動訓練後に訓練参加機関及び見学者を交え今回の訓練に対する課題の抽出や意見交換を行い、訓練参加機関及び一部の見学機関から講評をいただきました。今後の訓練や実際の事案対応を想定するうえで非常に貴重なご意見等を多数いただくことができました。
また、今回の訓練では厚生労働本省との情報伝達も検疫措置の場面ごとに行い、最終的に厚生労働本省として今回の患者発生に関して報道機関あてにプレスリリースを発出する訓練も行いました。



(1月11日15:20 特定感染症指定医療機関に患者A及びBの隔離収容完了後、厚生労働省本省から報道関係者宛のプレスリリースを入手
「C国からの帰国便における新型インフルエンザが疑われる患者の発生について」



今回の訓練は、以下の関係機関に準備段階からご協力いただき無事終了することができました。


名古屋税関中部空港税関支署、名古屋入国管理局中部空港支局、動物検疫所中部空港支所
名古屋植物防疫所中部空港支所、大阪航空局中部空港事務所、愛知県健康対策課、知多保健所
常滑警察署、中部空港警察署、常滑市消防本部、常滑市民病院、公立陶生病院、中部国際空港株式会社
厚生労働省本省、東海北陸厚生局(15機関)


ご協力ありがとうございました。