名古屋検疫所 | Estação de Quarentena de Nagoya | Nagoya Quarantine Station

エボラ出血熱とは

 エボラ出血熱は、エボラウイルスによる致死率が高い極めて危険な感染症です。

発生地域

 エボラ出血熱はこれまでに、アフリカ中央部の熱帯地域、すなわち、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ガボン、スーダンなどの国々で発生が報告されています。

 2014-2016年にかけては、上記からは遠く離れた西アフリカの3か国(ギニア、シエラレオネ、リベリア)で、28,616人が発症、うち11,310人が死亡するという史上最悪の大規模発生がありました。

感染経路

 エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液など(血液、分泌物、吐物、排泄物)や患者の体液などに汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。一般的に症状のない患者からは感染しません。空気感染もしません。

 エボラウイルスは、オオコウモリ(果実を餌とする大型のコウモリ)、サル、アンテロープ(ウシ科の動物)などの野生動物にも感染します。流行地では、それらの感染動物の死体や生肉(ブッシュミート)に直接触れた人がエボラウイルスに感染することで、自然界から人間社会にエボラウイルスが持ち込まれていると考えられています。

 なおWHOは、流行地では以下のような集団がエボラ出血熱に感染するリスクが高いとしています。

 この感染症に関する知識を持ち、しっかりした対策を行うことで、感染を防ぐことができます。

症状

 エボラウイルスに感染すると、2~21日(通常は7~10日)の潜伏期の後、突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛などの症状を呈します。次いで、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)などの症状が現れます。

治療法

 エボラ出血熱に対する特異的な治療法は2019年現在まだ開発段階であり、患者の症状に応じた治療(対症療法)を行うことになります。十分な補液(点滴による水分補給)などによる対症療法で生存率の向上が期待できます。

予防法

 WHOや各国政府が承認したワクチンは未だありませんが、有望なワクチンが流行地において効果と安全性を検証する目的で使用(治験)されています

【参考】

海外の感染症