感染症情報

感染症の解説 麻しん(はしか)とは

 麻しんは「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスによって起こる病気です。
 その感染力はウイルスの中で最も強く、麻しんを発症している人と同じ部屋にいるだけで感染する(空気感染)ことがあります。感染力はインフルエンザの6-8倍強いともいわれています。

 麻しん予防には、予防接種がもっとも有効です!!
 一方で、空気感染し感染力も強いことから、手洗いやマスクのみで予防することはできません。予防接種を受けていない人は、海外旅行の流行地で感染するおそれがあります。

●感染経路

 ウイルスに感染した患者と同じ室内などの空間にいたり、患者の咳や患者に直接触れることで感染します。

●症状

 感染して10-12日の潜伏期間を経て、高熱、咳、鼻水で始まります。症状は数日間持続し、口の中に小さな(約1mm)白い発疹(コプリック斑)が現れることもあります。コプリック斑が出ない場合は、他の風邪などと区別することは困難です。

 熱は一度下がりますが再び上昇し、再上昇と同時に体中に赤く細かい発疹ができます。
 大半の場合は、7-10日後に自然に回復します。

 しかし、麻しんは肺炎、中耳炎などの合併症が起きやすい疾患です。
 また、まれに重い脳炎が発症することもあります。
 麻しん脳炎や肺炎で死亡することがあり、医療が進んだ先進国であっても死亡率は麻しん患者1,000人のうち1-2人程度(0.1-0.2%)です。

 その他の合併症として、10万人に1人程度とかなりまれではありますが、乳幼児期に麻しんウイルスに感染した後10年程度を経て、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる重篤な脳炎を発症することもあります。

●治療法

 ウイルスに対する特別な治療法はなく、症状に応じた治療が行われます。
 肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症に対しても同様です。

●予防法

 予防接種が有効です

 麻しんを含むワクチンを2回接種することで95%以上の予防効果が得られます。
 予防接種を2回受けたことがなく、麻しんに感染したこともない場合には、予防接種を合計2回になるよう受けることを強くお勧めします

【参考】

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