名古屋港において検疫措置総合訓練を実施しました

平成30年11月28日~30日において、名古屋港検疫措置総合訓練を実施しました。


○対策本部の設置
海外でエボラ出血熱が流行し、検疫が強化されている想定下で、平成30年11月28日に、エボラ出血熱が疑われる症状の乗組員がいるとの事前通報を名古屋港入港予定の船舶から受信し、28日11:30に名古屋検疫所内にエボラ出血熱対策本部を設置しました。船舶から収集した情報をもとに、船舶の入港予定である29日に乗船して検疫を実施することを決定しました。(写真は対策本部会議の様子)




○情報伝達訓練(11月28日~30日実施)
①疑い患者の発生に伴う検疫実施予定の通報、②着岸場所及び日時の決定、③疑い患者の医療機関への隔離決定、④船舶の検疫終了、⑤疑い患者の医療機関への収容完了、⑥検査陽性に伴う隔離継続、⑦治療終了に伴う隔離解除の7つの時点に分け、名古屋検疫所対策本部から関係機関へFAX・Eメール・電話を併用してリアルタイムに本船や疑い患者の情報を共有するとともに、関係機関に対し、疑い患者の搬送先医療機関の受入等の協力依頼を実施しました(③から⑤は29日実施の実動訓練と連動)。
 今回初めての試みとして、東海北陸厚生局への職員派遣要請、厚生労働本省との情報連携を実施し、厚生労働本省から発出されたプレスリリースについても関係機関へ情報提供しました。(写真は対策本部から関係機関へFAXを送信している様子)




○実動訓練(11月29日実施)
エボラ出血熱の疑い患者が乗船しているとの事前通報のあった船舶が、11月29日13:30に名古屋港の岸壁に接岸したと想定し、関係機関の参集のもと実動訓練を開始しました。はじめに名古屋港ポートビル会議室において、訓練全体の概要について会議室で説明を行いました。(写真は会議室内での概要説明の様子)




会議室での概要説明の後、名古屋港ガーデンふ頭に停泊中の名古屋港管理組合港務艇「ぽーとおぶなごや2」の協力を得て、船内及び岸壁での実動訓練を実施しました。防護服を着用した検疫官が乗船し、船内での疑い患者の診察、医療機関への搬送、船内の消毒等の検疫作業手順の確認を行うとともに、関係機関へ協力を依頼した事項に関する連携の確認を行いました。(写真は「ぽーとおぶなごや2」)




船内での実動訓練の様子。実動訓練での検疫作業の進捗状況は、現場検疫官から名古屋検疫所対策本部へ逐一報告し、対策本部から関係機関や厚生労働本省への情報伝達を連動して実施しました。(写真は検疫所医師が疑い患者に防護服を着用させ、汚染を封じ込めているところ)




搬送車に疑い患者を乗せ、警察車両の先導のもと、委託医療機関まで実際に搬送しました。(写真は、名古屋検疫所からの要請により派遣された東海北陸厚生局応援職員が車両を誘導しているところ)




実動訓練後、会議室に戻り、防護服の脱衣の模擬訓練を実施しました。作業後の防護服は汚染している可能性があるため、適切な順序で安全に脱衣を行います。
(写真は介助者が脱衣を介助しているところ)




実動訓練後に参加関係機関からの外部評価・意見交換を実施し、多くの貴重な評価・ご意見をいただきました。(写真は閉会挨拶を行う堀江裕東海北陸厚生局長)



名古屋港管理組合、名古屋税関、名古屋入国管理局、名古屋植物防疫所、動物検疫所中部空港支所名古屋出張所、名古屋海上保安部、愛知県健康福祉部、愛知県警察本部、名古屋市健康福祉局、名古屋市消防局、名古屋市港保健センター、名古屋第二赤十字病院、常滑市民病院、伊勢三河湾水先人区水先人会、東海北陸厚生局、厚生労働本省検疫所業務管理室の16関係機関の方々に訓練にご参加いただきました。参加機関の皆様のご協力で無事に終了することが出来ました。ご協力ありがとうございました。