2013年08月20日更新 ウガンダでクリミア・コンゴ出血熱の患者が発生しました

世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局(AFRO)から公表された情報によりますと、ウガンダ保健省は8月16日、ウガンダ北部のアガゴ(Agago)でクリミア・コンゴ出血熱の患者が発生したと公表しました。

初発患者は農業に従事していた男性で、ウガンダのウイルス研究所で確定診断されました。患者は8月8日に高熱、全身倦怠感(だるさ)、筋肉痛、数か所からの出血があり、8月10日に病院に入院し、現在、治療中です。また、患者が発生した地域で、3人が同様の症状で死亡したと報告されました。この死亡者については、調査が行われています。

クリミア・コンゴ出血熱が発生したことにより、政府は効果的な対応の調整を行うため、複数の部門から成る国の対策本部を立ち上げました。動物や人の保健に関する専門家から構成された集学的なチームが調査の支援と対応のため、患者が発生した地域に派遣されました。WHOと疾病予防管理センター(CDC)の専門家も現地のチームに含まれています。また、WHOの国事務所は初期対応のための資金を提供しました。

クリミア・コンゴ出血熱はマダニに刺されることによって人に感染する出血熱です。また、特にと殺など、ウイルスに感染した動物の血液に接触することでも感染します。さらに、ウイルスに汚染された医療機器や感染した人の体液から院内感染を起こすこともあります。

クリミア・コンゴ出血熱の発生は公衆衛生上の脅威です。この疾患の致死率は10%から40%と高率です。この疾患は、病院で働いている人や病院を訪れる人に感染することがあります。

WHOは、この事例に関して、渡航や貿易を制限することを推奨していません。

出典

WHO:AFRO
Uganda confirms outbreak of Crimean-Congo haemorrhagic fever
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response
/outbreak-news/3867-uganda-confirms-outbreak-of-crimean-congo-haemorrhagic-fever.html