海外感染症情報 (NO.151)
平成18年12月25日
関西空港検疫所
トーゴでの黄熱の流行について

1218日現在トーゴ保健省は国北部の隣接する@Kara地方Dankpen 地区とASavanes地方Oti地区2地区で3人の黄熱患者が発生した事を報告した。セネガル国ダカールのパスツール研究所で「黄熱である」と確認され、患者は全て男性、年齢は91520歳である。現在、保健省とWHOの国内組織からなるチームは現地調査を行っている。この2地区で最後に予防接種が大規模に行われたのは、1987年であるため、多くの住民が黄熱に罹りやすい状態にあると懸念される。WHOUNICEFの協力で大掛かりな予防接種を実施するために黄熱ワクチンの管理をしている国際調整機関(International Coordinating Group(ICG))に追加のワクチンを要求する予定である。GAVI連盟からは流行への速やかな対処のため毎年6百万人分の黄熱ワクチンが供給されている。        

(平成18年12月19日 WHO情報)