海外感染症情報 (NO.20)
平成23年3月15日

関西空港検疫所

シエラレオネでの黄熱発生について

2011311−28日、シエラレオネ保健省は、南部州ボンテ地区のJahun村で2例の黄熱が確認されたことをWHOに報告しました。

初発例は40才の女性で、117日に発症、21日にアビジャンのパスツール研究所におけるELISA検査でIgM抗体陽性、さらに28日、ダカールのパスツール研究所で黄熱であると確定診断されました。

211日から14日にかけて発生状況調査が行われ、2例目が確認されました。18才の男性で、アビジャンのパスツール研究所のELISA検査でIgM抗体陽性でした。 この2例には、黄熱予防接種歴がありませんでした。

対策として、シエラレオネ保健省は妊婦を除外した生後9ヵ月以上のボンテ地区の住民144,479人を対象に、35日から予防接種キャンペーンを開始しました。 シエラレオネでは、2009年に黄熱予防接種キャンペーンが国内の13地区中11地区で実施されましたが、ボンテ地区とボンバリ地区は含まれていませんでした。

(平成23年3月11日 WHO(Outbreak)情報)