JOHAC 海外勤務健康センター 研究情報部



JOHAC(海外勤務健康管理センター)は独立行政法人労働者健康福祉機構の中で、海外勤務者の健康管理に貢献してきた組織です。 JOHACは平成22年3月に閉鎖されましたが、 FORTHでは旧JOHACホームページ情報の一部を転載しています。 JOHAC関連情報のご利用にあたっては、閉鎖以降の情報更新はなく、今後も更新される予定はないことをご了承ください。このため、情報内容が現状と異なっている可能性がございますので、ご利用にあたっては他の方法でのご確認もお願いいたします。
  • 国別情報
    • 巡回都市の情報(アンケート結果)
    • 海外医療事情アンケート一覧
  • 海外の医療
    • 海外の医療(受診の心がまえ)
  • 薬について
    • 海外の大衆薬

国名 パキスタン 都市名 ラホール

(本資料は2006年度の海外巡回健康相談に際して得られた情報です)

医療事情

<受診制度>

  • 日本と同じく開業医、診療所、病院へ本人の希望で自由に受診可能です。

<開業医に関して>

  • 原則として予約が必要です。
  • 診察に要する時間は5~15分位かかります。病院によっては30分~1時間待たされることもあります。
  • いわゆる家庭医(ホームドクター)制度はありません。
  • アンケートによると、土曜、休日でも当番医に診てもらえる制度は「ある」・「ない」の2つの意見に分かれました。
  • 検査、レントゲンは開業医では、受けることができないので、よそへ行く必要があります。

<病院に関して>

  • 受診するには開業医の紹介は必要ありません。

<救急医療に関して>

  • 救急車は24時間いつでも依頼できます。   
  • 救急車を呼ぶ時の番号は115、6364286、6317217です。
  • 救急車は有料の場合、無料の場合があります。  
  • 急病になった時日本語で相談できる機関は今のところありません。
  • 夜間救急外来は一般的に、ほとんど待たないで診察を受けることができます。

<専門医に関して>

  • 専門医を受診すると、開業医に比べ割り増し料金がかかります。

<薬品に関して>

  • アンケートによると、薬は開業医や病院の外来で、「もらえる」・「もらえない」の2つの意見に分かれました。
  • 町中の薬局で処方箋に応じて買うことができます。
  • 抗生剤は処方箋がないと購入することができません。
  • 多くの日本人は、現地で購入している医薬品では不十分に感じ、日本からの薬品の郵送を希望している状況です。

<その他>

  • 日本人がよく利用する医療機関
  • Dr.名: Dr.IQBAR(内科)
  • 日本人がよく利用する歯科医療機関
  • 医療機関名:Rahman&Rahman(専門医)電話:042-586-6373
  • 当地で問題となっている疾病は、以下のものです。
    1. かぜ
    2. デング熱
    3. 下痢
    4. マラリア
    5. 寄生虫
    6. コレラ
    7. エイズ
    8. 肝炎
    9. 狂犬病
  • 病気、ケガをした場合現地医療機関での治療に満足している人は少ない状況です。現地邦人が不満に感じている点として、以下の事が挙げられています。
    1. 言葉の問題で病状や治療内容がわからない
    2. 医療施設が不備
    3. 消毒、処置等が不潔である
    4. ドクターのレベルが低い
    5. 医薬品の不備
  • 伝染病、手術を伴う大きなケガなどは、日本に帰国して治療することをすすめられる場合もあります。
Coryright Japan Overseas Health Administration Center.All right reserved.