海外では動物や蚊・マダニなどが媒介する感染症や麻しん(はしか)、風しん及びポリオなど日本では減少傾向又は発生していない感染症に注意が必要です。海外渡航中に感染症にかかることなく、安全で快適に旅行し、帰国することができるように、海外で注意すべき感染症の正しい知識と予防方法を身につけましょう。

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 <蚊に注意しましょう>
蚊にさされて感染する感染症はマラリア・デング熱・チクングニア熱・ジカウイルス感染症などです。重症の場合には死亡することもあります。虫よけ剤の使用や服装の工夫を行い、蚊にさされないようにしましょう。
  蚊媒介感染症

ポスター
 
 <動物に注意しましょう>
動物に咬まれると狂犬病を発症する恐れがあります。発症するとほぼ100%死亡します。むやみに動物に近づかないようにしましょう。万が一、咬まれた場合には、すぐに石けんと水で洗いできるだけ早く医療機関でワクチンの接種をしましょう。
  狂犬病
中東のヒトコブラクダは、MERSのウイルスに感染している可能性があります。接触は避けましょう。
中東呼吸器症候群(MERS)
 
 <鳥に注意しましょう>
鳥インフルエンザに感染する恐れがあります。流行地で、不用意に鳥を扱う市場や農場、弱っている鳥や死んでいる鳥に近づかないようにしましよう。外出時には手洗い・うがいをしましょう。 
  鳥インフルエンザ
 
 渡航の前に
・これまで受けた予防接種について確認し、不十分なものがあれば、予防接種を検討しましょう。予防接種は複数回接種するものもありますので、早めに医療機関と相談しましょう。
・普段使用している鎮痛剤・胃腸薬・酔い止め・下痢止めなど体調に応じて用意しましょう。飛行機の欠航など不測の事態備えて、少し多めに持っていくと安心です。
・海外で発生している感染症に関して、新千歳空港国際線ターミナル、北海道パスポートセンターなどにリーフレット等を設置して、海外渡航者に対する注意喚起に努めています。また、帰国時の健康相談も行っています。体調不良や健康に関して不安のある方は、検疫官にご相談ください。
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