感染症速報詳細

記事日付 20090114
タイトル インフルエンザA(H1N1)-韓国:オセルタミビル耐性
国名 韓国    
感染症名 インフルエンザA
概要 韓国初のオセルタミビル耐性のA/H1N1 ウイルス株が検出された
和文 韓国のThe Korean Centre for Disease Control (CDC) は9日、2008年9月7日から12月13日までの期間中に、Korean Influenza Surveillance Scheme (KISS)を通じて、オセルタミビル耐性のA/H1N1 ウイルス株が検出されたことを明らかにした。韓国で確認されたのは初めて。244 件のinfluenza viruses (220 A/H1N1 and 24 A/H3N2)のうち、17件の A/H1N1 (7.7 per cent, 17/220) と 10件の A/H3N2 (41.7 per cent, 10/24) について、oseltamivir および zanamivir耐性の検査が行われた結果、16件の oseltamivir-resistant A/H1N1 (94.1 per cent, 16/17)が認められ、A/H3N2にはオセルタミビル耐性は認められなかった。27検体中、Zanamivir 耐性ウイルスは認められなかった (0.0 per cent, 0/27)。同時に検査されたアマンタジン耐性 (17 A/H1N1 and 10 A/H3N2)については、 A/H1N1 では5.9 per cent (1/17) 、A/H3N2では100 per cent (10/10)だった...詳細は原文参照願います
[ModCP注-現在世界中で、2 subtypes (H1N1 and H3N2)のインフルエンザA型ウイルスとB型の感染循環が認められているが、その分布状況は多様である。2006年1月以降、influenza A (H3N2) ウイルスでのthe adamantanes (amantadine, rimantadine)耐性増加を受け、the neuraminidase inhibitors (oseltamivir, zanamivir) が抗インフルエンザ治療薬として推奨されてきた。2007-8年には、世界中で、influenza A (H1N1) viruses の間でオセルタミビル耐性が著しい拡がりをみせた。欧州では、ノルウェー、スウェーデン、英国の3カ国が、英国で表現型からノイラミニダーゼに感受性ありとされたウイルスの大部分について、遺伝子配列に基づく抗ウイルス検査を行い報告した。2008-9年に、58検体のA(H3N2) viruses が抗ウイルス薬への感受性について検査されている:全てのウイルスがsensitive to neuraminidase inhibitors (58 for oseltamivir, 56 for zanamivir) であり、the M2 inhibitors (56)に対しては耐性であった。30 件のA(H1N1) viruses はいずれもsensitive to zanamivirである一方、29件はresistant to oseltamivirであったが、検査された19 件は全て M2 inhibitor sensitiveだった。...The 1st oseltamivir-resistant H1N1 virusは、オセルタミビルがあまり使われることのないノルウェーNorwayで発見された。現在、欧州のインフルエンザウイルスの主流はH3N2 virusesであることから、H1N1
oseltamivir-resistant virus は直ちに脅威とは捉えられていない。]

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